子どもと一緒に季節の行事を楽しもう!

【1月:親子で楽しむ暮らしの歳時記】お正月や七草粥、旬の食べ物など、知っておきたい行事や雑学を紹介

2024年がついに始まりました。年始の挨拶や親戚づきあいなどで何かとバタバタしてしまう1月ですが、1月下旬まで子どもたちの冬休みが続き、お母さんにとってはなかなか気が休まらないですよね。体調面では、飲食の機会が増え、胃にも負担がかかりやすくなっています。消化のよいものを心掛け、2024年よいスタートが切れるよう、しっかりと体力を養いましょう。

1月の「知る」:季節の移り変わりを知らせる二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の動きをもとに1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。季節を表す24の言葉で構成されており、日本では昔から四季折々の楽しみや年中行事、農業などの目安として、生活に役立ててきました。

二十四節気を知ることは、忙しい毎日の中で忘れがちな“季節の恵み”を思い出すきっかけにもなります。ぜひ、お子さんと一緒に季節の移り変わりを感じるひとときをもってみてください。

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●小寒(しょうかん=1月6日)
└これからさらに寒さが厳しくなるころ

この日を「寒の入り」といい、寒さが最も厳しくなる前の時期を指します。とはいうものの「小寒の氷、大寒に解く」という言葉があるように、最も寒いとされる大寒より厳しい寒さになることも。寒さに負けじと、道内ではウィンタースポーツ真っ盛りに。雪や氷のイベントも各地で開かれる時期を迎えます。(1月6日〜1月19日頃)

●大寒(だいかん=1月20日)
└ 一年でいちばん寒さが厳しくなるころ

冬の最後の二十四節気。1年のうち最も寒さが厳しい時期とされますが、例年、年間の最低気温が観測されるのは、この日から先のことが多いです。このころはスキーやスケートの大会や、屋外で寒さを楽しむイベントが道内各地で盛んに開かれます。流氷がオホーツク海に押し寄せるころでもあります。(1月20日〜2月3日頃)

1月の「知る」:年中行事・記念日

モーメントカレンダー

「元日」と「元旦」の違い、知ってる?

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年のはじめを祝うために、1948年に国民の祝日として制定されたのが「元日」です。よく似た言葉に「元旦」がありますが、「元日」と「元旦」では少し意味が異なります。「元日」とは、1年の1番初めの日、つまり1月1日のこと。一方「元旦」は、“旦”という漢字が地平線から昇る太陽を表すことから、1月1日の日の出からお昼までを指すといわれています。

社会の一員となる新成人を祝う「成人の日」
2024年は1月8日

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毎年1月の第2月曜日は「成人の日」です。“おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます”という趣旨のもと、1948年に制定されました。当初は、1月15日が「成人の日」とされていましたが、2000年以降は「ハッピーマンデー制度」に基づき、1月の第2月曜日に変更となっています。

また、2022年4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたことにより、成人式の対象年齢を18歳とするかについては、各自治体の判断に委ねられているそう。しかし、受験や就職活動などが重なるという理由で、改正後も従来通り20歳を対象に成人式を行っている自治体が多いようです。

七草粥を食べて家族の健康を願う「七草の日」

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1月7日は、「上巳(じょうし)の節句(桃の節句)」「端午の節句(菖蒲の節句)」「七夕の節句」「重陽(ちょうよう)の節句(菊の節句)」と並ぶかつての五節句の1つ「人日(じんじつ)の節句」とされ、現在では、七草粥を食べて今年1年の無病業息災を願う「七草の日」として広く知られています。

年の初めに出た新芽を摘み食す、日本古来の文化である「若菜摘み」と、1月7日にお吸い物に7種の野菜を入れ、無病息災を願って食す中国の文化が融合して始まった風習なのだそう。

春の七草は「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(カブ)・スズシロ(大根)」で、どれも縁起がよいといわれているだけではなく、正月料理で疲れた胃腸を労わるにももってこいの食材です。ぜひ、今年は春の七草をたっぷり入れた七草粥にチャレンジしてみてください。

1月の「知る」:雑学・豆知識

日本の伝統的な行事「お正月」とは?

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「お正月」は、新しい年の幸せをもたらすといわれる“年神様”をお迎えするためのもので、古くから続く日本の伝統的な行事です。

いつからいつまでがお正月かというと、実は地域によって異なり、お正月の門松などを飾っている期間である「松の内」を1月7日までとし、元日から7日までをお正月とする地域もあれば、15日までとする地域もあるなどさまざま。一般的には、1月7日までとする地域が多いようで、翌1月8日を門松やしめ縄などを取り外す「正月事納め」として、お正月を終えるという流れになっています。

1人でも多くの子どもたちに教育を「教育の国際デー」

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世界には、さまざまな理由で学校に通いたくても通えない子どもたちがたくさんいます。2021年の時点で、約2億4000万人もの子どもたちが学校に通えていないというのが現状で、今後の世界の平和と発展のためには“教育”が必要不可欠です。2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標の中にも“教育”が取り上げられるなど、その必要性は世界的な課題になっています。

そこで、教育の重要性を世界に訴えかけることを目的に2018年に国連が制定したのが「教育の国際デー」。以降、毎年1月24日は、「教育の国際デー」として、無料のオンラインイベントを実施するなど、世界中で数多くのイベントが開催されています。“いまだ世界には、学ぶことさえかなわない子どもたちが数多くいる。”そのことを心に留め、まずは現状を知ることからはじめてみませんか。

学校給食についての理解を深める「全国学校給食週間」

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冬休みになると、子どもの分のお昼ごはんを作るのに一苦労している方も多いのではないでしょうか。そんな時、栄養バランスが取れていて、毎日いろいろなメニューを提供してくれる学校給食のありがたさが身にしみますよね。

1月24日から30日は、「全国学校給食週間」です。学校給食による教育効果を促進するために定められたもので、期間中は児童や教職員、保護者などに学校給食の意義や役割についてより一層理解を深めてもらうため、リクエスト給食を実施したり、給食メニューコンテストを実施したりと、全国でユーモアあふれる行事が開催されています。

子どもたちが、食に関する正しい知識や食習慣を身に付けていけるよう、大人の私たちが手本となっていきたいものです。

1月の「知る」:心がけたい体のケア

乾燥肌対策には、入浴方法の見直しを

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寒さだけではなく、屋内外とも空気の乾燥が目立つ1月は、その分肌の水分量も減少しがち。朝起きたら指先がガサガサになっていたり、就寝前に肌が乾燥して痒みが気になったりと、何かと肌トラブルに悩まされる季節です。

そんな時はまず、入浴方法を見直してみましょう。熱めのお湯や長風呂はかえって肌の乾燥を促すことになるため、40℃以下のぬるめのお湯で、10分程度(子どもや肌に敏感な方は5分程度)の入浴を心掛け、入浴後はできるだけ早く(目安は3分以内)クリームなどで保湿をすることをおすすめします。

1月の「学ぶ」:星空・月、昆虫、花・植物など

三大流星群の1つ「しぶんぎ座流星群」

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1月4日から5日にかけて、「しぶんぎ座流星群」の活動が活発になることから、年明け早々、流星群を観察するチャンスです。「しぶんぎ座流星群」とは、ペルセウス座流星群(8月)とふたご座流星群(12月)に並ぶ三大流星群の1つ。観測するのに最も適した時間帯は、4日・5日ともに1時から5時くらいまでと予想され、1時間に10個ほど見えるのではといわれています。

年明けはじめての満月「ウルフムーン」を満喫しよう

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1月の満月は「ウルフムーン」ともよばれ、今年は1月26日に観測することができます。その名前の由来は、アメリカの先住民にあるといわれ、1月はオオカミの繁殖期にあたり、よく遠吠えが聞こえたためという説や、厳しい冬の寒さにより食料が尽き、お腹を空かせたオオカミが遠吠えしていたからという説など、諸説あります。2024年初めての満月をぜひお子さんと眺めてみてください。

かわいらしさで大人気「シマエナガ」

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まんまるの目とフワッフワの体で、見る人を癒やす雪の妖精「シマエナガ」。現在では、さまざまなところでシマエナガグッズをよく見かけるようになり、その人気の高さが伺えます。「シマエナガ」は、北海道全域に生息するエナガの仲間で、その名の通り長い尾が特徴。体長は14cmほどだといわれています。

小柄でかつ俊敏なため、撮影することはなかなか難しいようですが、「シマエナガをこの目で見たい!」という方は、12月から2月頃がおすすめです。旭山記念公園(札幌市)など、シマエナガをはじめ野鳥の目撃情報をホームページ上で掲載しているところもあるため、参考にしてみるのもよいでしょう。

寒さに比較的強い「ガーデンシクラメン」

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ピンクや白などさまざまな色の花を楽しめる「シクラメン」は、開花時期が10月~3月と長期にわたって花を咲かせる球根植物です。その中でも「ガーデンシクラメン」は、比較的寒さに強く、-5℃くらいまでは耐えられるのだそう。

この「ガーデンシクラメン」、日本の生産者が作ったとされ、草丈が10cmから20cmと「シクラメン」に比べて短いとされています。「シクラメン」同様、葉の数だけ花を咲かせるといわれているため、購入する場合はその点にも注目して選ぶようにしましょう。

1月の「食べる」:旬の食材とレシピ

芯まで甘い「和寒越冬キャベツ」

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秋に収穫したキャベツを雪の下で貯蔵する“越冬キャベツ”は、肉厚で食べ応えがあり、なんといってもその甘みが魅力。糖度はなんと8~10%にもなるのだそうです。また、“越冬キャベツ”と呼ぶ方が多いかもしれませんが、正しくは「和寒越冬キャベツ」といい、上川管内和寒町の特産物として商標登録されています。芯が最も甘いといわれている「和寒越冬キャベツ」。生で食べるのはもちろん、みそ汁や鍋料理でまるごとキャベツのうま味を味わってみるのもおすすめです。

1月の「遊ぶ・体験する」

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