【10月:親子で楽しむ暮らし歳時記】知っておきたい行事や雑学は? ハロウィン、部分月食、旬の食べ物や気をつけたい体調管理も

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋と、秋の魅力をあげるときりがないほど。10月は、ハロウィンをはじめ果物狩りやスポーツイベントなど秋ならではの親子で楽しめることがたくさんあります。お店に足を運べば旬の食材や新米が並び、外を歩けば木々の葉が色づき、夜空を見上げれば少し肌寒い夜空に月や星が輝いています。この機会にぜひ、ご家族で秋の新しい魅力を見つけてみてくださいね。

10月の「知る」:年中行事・記念日・雑学など

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季節の移り変わりを知らせるサイン「二十四節気」

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の動きをもとに1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。季節を表す24の言葉で構成されており、日本では昔から四季折々の楽しみや年中行事、農業などの目安として、生活に取り入れてきました。現在でも季節の節目に使われ、立春・春分・秋分・夏至・冬至が日常的に使われています。

二十四節気を知ることは、忙しい毎日の中で忘れがちな“季節の恵み”を思い出すきっかけにもなります。ぜひ、お子さんと一緒に季節の移り変わりを感じるひとときをもってみてください。

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●寒露(かんろ=10月8日)
└ 夜が長くなり、朝晩の冷え込みが増す

草花や木の葉に降りた露が、強まる大気の冷たさに凍りそうになるという意味。夜が長くなるにつれ、朝晩の冷え込みが増します。空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなり、夜空では月や星がきれいに見えるようになるため、星空観察をするのによいシーズンです。(10月8日〜10月23日頃)

●霜降(そうこう=10月24日)
└ 露が霜に変わり、だんだんと冬が近づいてくる

秋が一段と深まり、朝晩の冷え込みがさらに強まって、霜が降りるころという意味。冷たい時雨が降るたびに気温は下がり、霜降から立冬までに吹く北寄りの風は「木枯らし」とも呼ばれます。季節は駆け足で晩秋から初冬へ進み、ストーブや温かい食べ物が恋しくなるように。(10月24日〜11月7日頃)

10月の祝日は「スポーツの日」(10月9日)

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10月9日(月)は「スポーツの日」。スポーツを楽しんで、周りの人を尊重する気持ちを育てるのが目的の日です。1966年に始まった「体育の日」が元で、日にちは10月10日でした。その2年前の同じ日に東京オリンピック開会式が行われたのを記念して、制定されました。2000年に10月の第2月曜日に移動し、2020年に名前が「スポーツの日」に変わりました。

スポーツの日には、体育館を無料で開放している自治体があるほか、道内各地でスポーツに関連したイベントが行われるので、家族で参加するもの楽しそうですね。今年はラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会も開催されているので、親子でテレビ観戦するのもおすすめ。

10月13日は「国際防災デー」

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みなさんは、災害時に備えて何か準備をしていますか? 毎年10月13日は、国連が制定した国際デーの1つ「国際防災デー」。この取り組みは、災害に対する備えや予防、被害の減少を目的として1989年に制定されました。現在では、小学校でも防災について詳しく授業で取り扱うなど、防災に対する重要性を子どもたちにも発信しています。

いつ何時起こるかわからないのが災害。いざという時「災害グッズはどこだっけ? 避難場所がわからない!」ということにならないためにも、もしもの時に備えて家族で話し合う機会を設けるとよいでしょう。

子どもも大人も! 「読書週間」

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「読書の秋」という言葉をよく耳にしますが、由来は8世紀頃の中国。韓愈(かんゆ)という詩人が書いた詩が元となったといわれ、その詩を夏目漱石が小説『三四郎』の中で引用したことから、“読書=秋”というイメージと共に日本中に「読書の秋」という言葉が広まっていったという説が有力とされているそう。その後、1947年に「読書の力で平和を築く」ことをコンセプトとし、10月27日~11月9日の「読書週間」がはじまりました。

普段、子どもに読み聞かせることが多いという方も、たまには大人が夢中になって好きな本を読んでみるのもおすすめです。子どもは大人をよく見ているもの。その姿を見て「本って楽しそう!」と、子どもの方から本を手に取るよいきっかけになるかもしれません。

検診&セルフチェックで乳がん予防

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日本女性の30歳から69歳の死因第1位が「乳がん」といわれるこの時代。9人に1人が乳がんに罹患するほど、私たちに最も身近な病気の1つにも関わらず、日本の乳がん検診率は先進国の中でも最低レベルといわれています。

毎年10月は「ピンクリボン月間」。乳がんにおいて早期発見・早期治療はとても重要で、命を落とすリスクを低くするそうです。他のがんと比べても乳がんは、自分で発見できる数少ないがんの1つだとされています。定期的な検診だけではなく、日頃からセルフチェックを行うなど、自分自身の体と向き合う時間を作るように心がけましょう。

セルフチェック項目

  • へこみやふくらみはないか
  • ひきつれはないか
  • ただれや変色はないか
  • しこりはないか
  • 乳頭からの分泌物に異常はないか(出血など)

10月は「食品ロス削減月間」! できることから始めよう

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本来食べられる食品にも関わらず、捨てられてしまう「食品ロス」。日本では、年間612万トン(平成29年度)もの食品ロスが発生しているといわれています。これは国民1人ひとりが、毎日お茶碗1杯分(約132g)の食料を捨てているようなもの。さらに、これらの一般ごみの処理費用に年間2兆円以上費やしていて、その費用は税金で賄われているのが現状です。

賞味期限・消費期限が近いものから手に取る「てまえどり」や、日々の食事で「食べきる」ことを意識するなど、できることから取り組んでみましょう。

親子で知ろう! ハロウィンのひみつ

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毎年10月31日に行われる人気イベント「ハロウィン」。この時期になると街はハロウィン一色に彩られます。

発祥は実はアイルランドで、2000年以上も前に古代ケルト人によるお祭りがはじまりだといわれています。当時は収穫を祝い、悪霊を追い払う行事として人々に定着していたのだとか。ケルト人にとって10月31日は、1年の終わりの日であり、死者の魂が家族のもとへ帰ってくる日と考えられていましたが、一緒に悪魔や魔女などの悪霊もやってくるともいわれ、その悪霊と同じ格好をすることで自らの身を守ったそうです。これが、現在の仮装のもととなったといわれています。

一方、子どもたちがお菓子をもらう時の合言葉「トリック・オア・トリート」は、1920年代にアメリカで登場したといわれ、次第にアメリカ全土の子どもたちに広まっていったのだそう。

今では日本でも、この時期にしか手に入らないハロウィン限定のお菓子やグッズが数多く販売されたり、カボチャの重さを当てるクイズなどハロウィンならではのイベントが開催されたりと、今後もその人気から目が離せません。みなさんは今年、どんなハロウィンを過ごしますか?

10月に気をつけたい体調管理
インフルエンザは早め早めの対策を

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例年、季節性インフルエンザの流行は、10月から12月。ただ、今年はすでに小中学校で学級閉鎖や学年閉鎖になるなど、道内でのインフルエンザの流行が過去10年で最も早いといわれています。とくに子どもは、まれにインフルエンザによる急性脳症など重症化する場合があるため注意が必要です。

そこで大切なのが、インフルエンザワクチンです。接種は任意で、生後6か月(満6カ月)から接種可能。13歳未満は2回接種が推奨され、1回目の接種から約4週間後に2回目の接種が望ましいとされています。

また、抗体ができるまで約2週間かかるといわれ、その効果は5カ月程度持続するそう。ワクチンの供給量は十分確保されているといわれているものの、すでに予約が埋まっている病院も少なくありません。今年は早めの対策をおすすめします。

10月の「つくる」:愉快でおいしいハロウィンレシピ

ハロウィンプレート

ハロウィンを楽しむために、子どもが喜ぶカボチャやおばけをモチーフにしたお菓子や料理を手作りしたいと考えている方もいるのではないでしょうか?

子どもも喜ぶワンプレートごはんやパン、アイシングクッキーのレシピをハロウィンアレンジでご紹介します。親子で一緒に作っても楽しいですよ!

10月の「学ぶ」:星空・月、昆虫、花、旬の食べ物

10月の星空:「部分月食」を観察をしてみよう!

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10月29日(日)は、「部分月食」が日本全国で見られます(小笠原諸島などでは、月が欠けた状態で沈む「月入帯食」が見られる)。

「部分月食」とは、太陽と地球と月が一直線に並んだ時に、月が地球の影に入ることで月の一部が欠けたように見える現象のこと。明け方4時34分頃欠けはじめ、月が最も欠けて見える「食の最大」は5時14分頃。5時53分頃には終わってしまうのだそう。

「部分月食」が終わる頃、札幌での月の高度は2.6度しかないため、西の空が開けた場所で観察することが大切です。29日は親子で少し早起きして、「部分月食」を楽しんでみては?

10月の月:満月は「ハンターズムーン」

2023年10月の満月は、10月29日。「ハンターズムーン」とも呼ばれ、アメリカ先住民が冬の到来を前に狩猟を行っていたことに由来しているといいます。

ハンターズムーンには、スピリチュアル的に「お金」や「豊かさ」といった金運にまつわるメッセージをつかさどる満月とされているので、満月の夜に月に向かってお財布を振る「月光浴」(おまじないの一種)をしたり、新しい財布を使い始めたりするのもおすすめです。

10月の昆虫:北海道の冬の訪れを知らせる「雪虫」

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北海道の冬の訪れを知らせる「雪虫」。今年の猛暑が原因で、現在札幌市内で大量発生し、人々を困らせているそうですが、実はこの「雪虫」、アブラムシの仲間だと知っていますか?

雪虫は通称で、「トドノネオオワタムシ」や「ケヤキフシアブラムシ」などのアブラムシの一種です。体長はおよそ5ミリ程度で、寿命は約1週間。

体内でできたロウ物質を身体に身につけて飛び回っているので、まるで白い綿毛のように見えますが、なぜこの“綿毛”を身にまとっているのかは、まだ謎に包まれているそうです。

10月の花・植物:ダリア・コキア

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北海道では10月に「ダリア」(8月下旬~10月中旬)や「コキア」(9月中旬〜10月中旬)などが見頃を迎えます。

ダリアは「百合が原公園」(札幌市北区)や「えこりん村」(恵庭市)、コキアは「ゆにガーデン」(由仁町)や「国営滝野すずらん丘陵公園」(札幌市南区)などで見ることができます。親子で花畑へ出かけて、お散歩や外遊びを楽しみませんか?

10月の「食べる」:おいしくて栄養のあるサバを食べよう

「実りの秋」とも「収穫の秋」とも呼ばれる10月。野菜ならカボチャ、サツマイモ、ゴボウ、サトイモ。魚はサバ、サンマ、秋サケ。果物であれば、ブドウ、リンゴ、梨、柿など、旬の食材が豊富に出回る季節です。旬の食べ物は栄養価が高くて美味しいので、家族で秋の味覚を楽しみましょう!

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1年でいちばん美味! 旬のサバ

サバの旬は10月~12月。主に「マサバ」、「ゴマサバ」、「タイセイヨウサバ」の3種類に分けられます。みなさんがよくスーパーなどで目にするものは「マサバ」で、とくに秋の「マサバ」は「秋鯖」といわれ、産卵に向けて栄養をたっぷり蓄えているため1年で最も脂がのっていておいしいといわれています。

定番の味噌煮や塩焼き、蒲焼きなどもごはんがすすむこと間違いなしです。脳の神経細胞を活性化させるDHA、血栓の生成を抑え血液をサラサラにする効果があるEPAなど、魅力的な栄養素が豊富に含まれているので、体調を崩しやすいこの時期にはもってこいの食材です。

10月の「遊ぶ・体験する」

10月はハロウィンや読書週間に関連するイベントが目白推し! ぜひ家族で遊びに行ってみませんか。

イベント情報はこちらでチェック!
https://mamatalk.hokkaido-np.co.jp/event/

2024
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