子どもを「本好き」に育てるには? わが子が「本好きになった理由」を先輩ママ&パパに聞きました

PR / 北海道文化放送

読書の秋、子どもと一緒に読書を楽しんでいますか? 子どもが小さなうちは、読書と言っても絵本が主体。子どもの頃の読み聞かせの体験は、将来の読書への興味や関心につながると言われています。

そこで今回mamatalkでは、小学生以下の子どもを持つ保護者を対象に、子育てと絵本に関するアンケートを実施。その結果から見えてきたのは、多くの親が、わが子に対して「本好きになってほしい」と願っているということ。そのためには、どうすればいいのでしょうか?

アンケート結果とともに、本好きな子どもを持つ先輩ママ&パパの子育て体験談を紹介します。

「本好きな子どもに育てたい」と願う親は96%も!

8月に行ったアンケート調査には、2日間で80人以上の読者が回答してくれました。その結果、子育てに絵本を「取り入れている」「まあまあ取り入れている」と回答したのは、全体の約9割。さらに、「子どもに本好きになってほしい」と回答したのは、全体の96%にも上りました。

また、子どもが本と触れ合うことで、想像力や豊かな心、表現力、そして考える力などを身につけてほしいと願うママやパパが多かったようです。 小さな子どもにとっては、家庭で触れる絵本が外の世界との接点に。そこから「もっと知りたい」という興味が広がっていきます。

絵本の読み聞かせ、ママたちの工夫は?

絵本を子育てに取り入れているママたちは、読み聞かせをする際、さまざまな工夫をしているようです。その工夫は、まさに千差万別。「抑揚をつけ、感情をこめて読むようにしている」という回答もあれば、「親の感情を押しつけないように、あえて抑揚をつけずに読む」という回答も。

また「子どもの年齢に合った絵本」を選ぶ人もいれば、「実際の歳よりも、低い対象年齢の絵本を選ぶようにしている」という人もいました。「子どもがなかなか絵本に集中してくれない」「興味を持ってくれない」といった悩みがある一方、「読み聞かせをするときは、テレビを消して静かな環境を作る」「興味がなくても繰り返し読むと聞いてくれる」という解決法を教えてくれたママたちも。

みなさん、手探りしながら子どもに合った読み聞かせのスタイルを見つけているようです。

読書好きな子どもを持つママとパパに、工夫していることを聞きました

いつの間にか子どもが本好きになったという先輩ママ・パパは、どんなことを実践していたのでしょう? 子どもを本好きに育てるために工夫していることを読者3人に聞いてみました。

7歳のお姉ちゃんが弟や妹に読み聞かせ!
——ことりパパ(お子さん1歳・3歳・7歳/
真狩村在住

長女が3カ月の時、妻は赤ちゃんに何を話しかけたらいいのか分からず、読み聞かせを始めたそうです。機嫌が悪い時にも絵本を読んで楽しませていました。絵本を読むときは子どものペースに合わせて、子どもがページをめくればそこから読む、子どもが飽きたらやめる、というように決して無理強いはしませんでした。

私や妻はそれほど読書家というわけではなく、妻は月に1、2冊、私は小さい頃はもっぱら漫画が愛読書。保育士を目指すようになってから、絵本が好きになり、今では古本屋などでも絵本探しをしています。

長女はとても優しい性格で、3歳の弟、1歳の妹の面倒をよく見てくれて、下の子たちに絵本を読んであげることもあります。本が好きなので読むのもとても上手です。

親が絵本を楽しんでいたり、本を読んでいたりすると、子どもも興味を持つのかなと思います。まずは親が絵本を楽しむこと、これが大切だと思います!

  • 「長女が次女に読んであげている絵本です。『ふわふわだあれ?』(Gakken)は、みんなで触りながら楽しんでいます」(ことりパパ)

  • 「現在、長女と長男が好きな本。長女は『しずくちゃんシリーズ』(岩崎書店)など、かわいい登場人物が出てくる本が好きです」(ことりパパ)

絵本を通して遊びが広がりました
——すえたかママ(お子さん3歳・小1/札幌市在住)

2人とも生後1カ月の頃から絵本を読み聞かせていました。ほぼ毎日2、3冊、多いと7、8冊読んでいました。2歳前までは絵本を通して親子のコミュニケーションを図り、3歳頃から絵本を軸に遊びを広げていきました。同じ本でも調子を変えて読むと、子どもたちがおもしろがって『ママみたいに読みたい』なんて言って、自分で読むことも。

長女は5歳の時、『きょうはなんのひ?』(福音館書店)という絵本の世界を再現し、家の中のいろいろな場所に折り紙や暗号文を隠して、帰宅したパパに探させるという遊びを楽しんでいました。長女は読書が大好きで、毎日絵本や図鑑を一人でも読んでいます。私もそうですが、言葉を操れない赤ちゃんとは「どうやって遊ぼう?」と悩むこともあります。そんな時、読み聞かせは赤ちゃんにとって、大好きなママやパパの声を聞いて安心感が持てる存在になってくれるのではないでしょうか。

  • 「文字が読めるようになってからは、上の子が下の子に読み聞かせをしています」(すえたかママ)

  • 「キッチン前のブックラック。図書館風にしたくて“見せる収納”にしました」(すえたかママ)

  • 「長女がいま、好きな絵本たち。グリム童話の古典を現代的に表現する人気イラストレーター、サラ・ギブさんの作品です」(すえたかママ)

気がついたら、自分で本が読める子に!
——Hくんママ(お子さん小2/札幌市在住)

小学2年生の息子がいます。初めての子育てで、赤ちゃんとのコミュニケーション方法がよく分からなくて途方に暮れていたとき、ママとしては先輩の友人から『じゃあじゃあびりびり』(偕成社)という絵本をもらいました。『みず じゃあじゃあじゃあ』とか『じどうしゃ ぶーぶーぶ』というだけの簡単な絵本なのですが、友人が『とにかくこれを読んでたら、赤ちゃんが爆笑する時が来るから頑張って』というので、意味も分からずやってみました。

息子は生後1カ月だったので、最初は無反応でしたが、根気よく続けたところ3カ月に入ったくらいから、その絵本で大爆笑。『絵本の力ってすごいな』と私も楽しくなりました。それから音の響きがおもしろい絵本を中心に読み聞かせ、少しずつストーリーのあるものを読むようになりました。特に家庭で文字は教えていなかったのですが、5歳くらいから自分で絵本を読み始め、小学校入学前にはすっかり読書好きに。本は楽しいという認識があるようです。

  • 「小さな時は、低い本棚を利用して子どもがいつでも本を取りやすいようにしていました」(Hくんママ)

  • 「現在の息子の本棚。小学1年生の頃から『かいけつゾロリ』(ポプラ社)にはまっています。今もたまに絵本の読み聞かせはしています」(Hくんママ)

デジタル機器では得られない、絵本の読み聞かせの効果とは?

最近では、絵本と同じように、スマホやタブレットも育児に欠かせないアイテムです。デジタル機器とは一味違う、絵本の読み聞かせの効果について、北海道医療大学の塚​本​容​子教授に聞きました。

北​海​道​医​療​大​・​塚​本​容​子​教​授​

北​海​道​医​療​大​・​塚​本​容​子​教​授​(​本​人​提​供​)

「スマホやタブレットを見る時間(スクリーンタイム)が増えると、肥満、熟睡の妨げ、うつ、不安症などにつながることが分かっています。また感情的な理解の低下、そして攻撃的な行動が見られるようになるという報告も。特に1歳半から3歳までの子どものスクリーンタイムが増えることで、小学校に入ってからの国語の成績が低下しているという報告もあります。理由はいろいろありますが、一番大きいのは脳の報酬系(脳が刺激され欲求が起こる部位)の感覚が鈍ること。つまり、脳が刺激を受けにくくなるのです」

「一方で、絵本の読み聞かせには、集中力の向上、語彙(ごい)力がつく、理解力を高める、聞く力の強化、好奇心の刺激など、さまざまな良い効果があります。一人で読む読書と違うのは、相対する人が読むことで集中する力が備わり、聞く力が養われることです。これらは、スマホやタブレットからは得られない能力になります」

子どもに良い効果がたくさんある絵本の読み聞かせ、ママやパパも楽しみながら育児に取り入れたいですね。

一方で、紙の絵本とデジタル機器、両方とも子どもにとって興味深いものであることに違いはありません。シーンや目的に応じてうまく使い分けながら、子どもの好奇心や想像力を刺激してあげましょう。

子育て世代にうれしい情報が続々!
UHB「みんテレ」がこの秋、ますますパワーアップ

「好奇心の芽を育てたい」「本と友だちになってくれたら」・・・・・・。そんな親の願いは尽きません。子育てに関する情報は、どうやって集めていますか? 忙しいママたちの強い味方になってくれるのが夕方のローカル番組。子どもと遊びながら、夕飯の支度をしながら、なんとなくテレビを点けているだけで、暮らしに役立つ情報が目に、耳に、飛び込んできます。

UHB(北海道文化放送)で毎週月曜〜金曜の午後4時50分から放送中の情報番組『みんテレ』は、この秋から子育て情報コーナーをパワーアップ。注目の子育て応援シリーズ企画「すくすく」では、北海道の子育てにまつわる現状や課題などにスポットを当てて紹介。育児と仕事の両立や、家事の分担など、さまざまなテーマで、子育て中のママとパパに寄り添います。

子育てに役立つ豆知識や親子で楽しめるお出かけ情報もいっぱい。過去に放送した特集をアーカイブで見ることができて、絵本についての特集回もあるので必見です。

ほかにも、新コーナー「ひみちゅ。きかせて」では、千須和侑里子アナとUHB公式キャラクターみちゅバチが、幼稚園や保育園を訪問し、純真無垢な子どもたちにインタビュー。みんなの“ひみちゅ”にしていることを聞いて紹介します。今どきの子どもの本音が垣間見られるかもしれません。

さらに、北海道で働くママの1日に密着する「ママドキュ」も隔週金曜日に放送。働くママのリアルな姿に、思わずテレビに向かって、「わかる〜」「これ、つらいよね〜」とうなずいてしまうシーンもいっぱい。水曜日の「ラクカジ」は、最新家事アイテムから、手抜きに見えない優れもののアイデアまで、家事に役立つ情報が盛りだくさんです。

「がんばる時間に、ムリしない幸せを。」をスローガンとするUHBの情報番組『みんテレ』は、何かと忙しい平日の夕方に、ゆる〜い気持ちになれる時間をくれます。

リラックスしながら流し見していても、ちょっといい発見があるかもしれませんよ。ぜひチェックしてみてください。

取材・文:菅谷環 グラフィック:TOMO AND JERRIE

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