子どもと一緒に季節の行事を楽しもう!

【2月:親子で楽しむ暮らしの歳時記】節分やバレンタインデー、旬の食べ物など、知っておきたい行事や雑学を紹介

1年でもっとも雪が降り、寒さが厳しくなる2月。雪かきなどのほか、どこへ行くにも時間が読めず、ママパパにとっては一苦労。そんな中でも子どもたちは、ソリや雪だるまづくりなど、毎日雪遊びに大忙しで、とても楽しそうな笑顔を見せてくれます。

2月は、節分やバレンタインデーのほか、さっぽろ雪まつりをはじめ、道内各地で雪まつりイベントが開催されるなど、子どもにとってもワクワクドキドキが止まらない時期。せっかくの雪を子どもと一緒に楽しみましょう!

2月の「知る」:季節の移り変わりを知らせる二十四節気

二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の動きをもとに1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。季節を表す24の言葉で構成されており、日本では昔から四季折々の楽しみや年中行事、農業などの目安として、生活に役立ててきました。

二十四節気を知ることは、忙しい毎日の中で忘れがちな“季節の恵み”を思い出すきっかけにもなります。ぜひ、お子さんと一緒に季節の移り変わりを感じるひとときをもってみてください。

●立春(りっしゅん=2月4日)
寒が明けて春が始まる日。5月5日の「立夏」までが春となります。でも、本当の春の到来はまだ先。道内では本格的な冬祭りシーズンを迎え、強い風雪や厳しい寒さが続きます。立春以降も残る寒さを「余寒」といい、時候のあいさつは「寒中見舞い」から「余寒見舞い」に変わります。

●雨水(うすい=2月19日)
降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。道外からは、梅の開花など春を告げる便りが届きますが、道内ではまだ厳しい冷え込みの日も多く、突然大雪が降ることも。三寒四温を繰り返しながら、ゆっくりと冬じまいが進みます。この日にひな人形を飾ると良縁に恵まれるとの言い伝えも。

2月の「知る」:年中行事・記念日

2月の祝日は「天皇誕生日」(23日)

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国民の祝日の1つである「天皇誕生日」。現在の第126代天皇徳仁が即位した2019年5月1日以降、2月23日が「天皇誕生日」にあたります。その名の通り、“天皇の誕生をお祝いする日”で、当日は皇居で各国の外交使節団などを招き「茶会の儀」が行われたり、国民の一般参賀などが行われたりしています。

10歳の節目に「1/2成人式」を

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2月1日は、「1/2成人式」の日です。「1/2成人式」とは、20歳の1/2、つまり10歳という節目を祝う記念日のことで、子どもの成長に感謝し、将来に向けて新たな一歩を踏み出す日として、最近では家族でお祝いするという方が増えてきました。

記念に写真を撮ったり、親族で食事をしたりと、いろいろなお祝いの仕方があります。なかには、学校の年中行事として行うという小学校もあるようです。七五三が終わると、成人式までは子どもの成長をお祝いするイベントはなかなかありません。「1/2成人式」をきっかけに子どもと向き合い、思いを伝え合うのもよいでしょう。

NISAの仕組みを知ろう! 「NISAの日」

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投資の基礎的な知識や、NISAの仕組み・メリットなどをより多くの人に知ってもらうことを目的として定められたのが、2月13日の「NISAの日」です。

NISAとは、少額投資非課税制度のこと。株や投資信託などの売買益や配当には、約20%の税金がかかることが普通ですが、NISAはNISA口座内で購入した金融商品の利益が非課税になるというメリットがあります。「NISAの日」には、資産運用セミナーを開催したり、トークイベントが行われたりするなど、さまざまなイベントが行われています。

毎年2月17日~23日は「アレルギー週間」

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私たちの身の回りには、花粉症や気管支喘息、食物アレルギーなど数多くのアレルギー疾患が存在します。食べたいものが思うように食べられなかったり、花粉症の時期は薬が手放せなかったりするなど、現在もなお、人々の悩みの種になっています。

そこで、日本アレルギー協会は、アレルギーの原因物質である「IgE(免疫グロブリンE)」が発見され、その研究成果が発表された日である2月20日を「アレルギーの日」、2月17日から2月23日までを「アレルギー週間」と定め、全国で医療相談や講演会などを行っています。

できることから少しずつ「省エネルギー月間」

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「省エネルギー月間」は、日本中の人々に省エネルギーの意識を高めてもらうことを目的に、1977年に定められました。期間は、寒さが厳しく、暖房などでエネルギー消費量が多くなるといわれる2月の1か月間。

冬は日照時間が短いため、照明を使用する時間も多くなります。使わない時は、こまめに照明を消すよう心掛けましょう。そのほかにも、家族で入浴する間隔をできるだけあけないようにするなど、一人一人ができることから始めてみましょう。

2月の「知る」:雑学・豆知識

“節分=2月3日”は間違い!?

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2月といえば「節分」。「鬼は外! 福は内!」と鬼に向かって、一生懸命豆を投げる子どもたちがなんともかわいらしく、時にはあまりの鬼の怖さに泣き出してしまう子も見かけます。

“節分は2月3日”と思っている方がほとんどかもしれませんが、実は季節の変わり目となる「立春」の前日が「節分」とされているため、常に“節分は2月3日”というわけではありません。最近では、2021年の「節分」は2月2日でした。

また、昔は“季節の変わり目には邪気が生じやすい”と信じられていたそうで、その邪気を追い払い、新しい年に福を呼び込むために「節分」が行われてきました。

では、なぜ豆をまくのかというと、一説には「魔物を滅ぼす=魔滅(まめ)」からきているといわれているようです。節分当日は、全国各地のさまざまな寺院や神社で無病息災を願い、節分のイベントが行われます。ぜひ、ホームページなどでチェックして、お子さんと一緒に「節分」を楽しんでみてください。

バレンタインデーの由来とは?

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2月14日は、世界中の人たちに親しまれている「バレンタインデー」です。海外では、男性から女性にプレゼントを渡すところが多いそうで、プレゼントもチョコレートに限らず、花束を贈ったり、食事を一緒に楽しんだりとさまざま。

一方、日本では、全国のデパートでこの日に向けて人気ショコラティエが手掛ける限定チョコレートが用意されるなど、チョコレート好きにはたまらないイベントの1つになっています。

では、「バレンタインデー」の由来は何なのでしょうか。諸説ありますが「バレンタインデー」は、かつて2月14日にローマ帝国皇帝である「クラウディウス2世」によって処刑された「ヴァレンタイン司祭」を祭る日であったとされています。

当時のローマ帝国では、強兵策として兵士の結婚を禁じていました。それに異を唱えていた「ヴァレンタイン司祭」が、内緒で兵士たちの結婚式をとり行い、皇帝がその事実を知り処刑されたといいます。

その後、「ヴァレンタイン司祭」は、「聖バレンタイン」として人々に敬われるようになったのだとか。このように、はじめは宗教的な意味合いを持つ行事でしたが、14世紀頃から現在のように大切な人に想いを伝えるイベントになったのだそうです。

2月の「知る」:心がけたい体のケア

体温の上げすぎにも注意!「睡眠トラブル」

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冬の朝は、暗くて寒くてなかなか起きられないですよね。1年で睡眠トラブルに悩まされる方が多いのが、1月から2月にかけて。

人は、光を感知後約15~16時間でメラトニンという睡眠を司るホルモンが増加し眠くなるといわれていますが、1月から2月は日の出の時間が遅いことから眠くなる時間も遅くなり、睡眠不足になりがちに。できるだけ同じ時刻に起きるように心がけ、起きたらカーテンを開けて日の光を浴びるようにしましょう。

また、寒いからといって、お風呂の設定温度を42℃以上にしたり、靴下を履いたまま寝てしまったりすると、体温が上がりすぎてかえって睡眠の質を下げることになるため、注意が必要です。

2月の「学ぶ」:星空・月、昆虫、花・植物など

2024年で最も地球から遠い満月を観測しよう

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月が地球の周りを公転する時の軌道は楕円形をしていることから、月と地球の距離は常に一定ではなく、変化しています。

2024年に見ることができる満月の中でも2月24日に見える満月は、地球から最も遠い距離にあたり、今年一番近い距離になるといわれる10月の満月に比べ、面積はおよそ22%少ないといわれています。

2月の満月は「スノームーン」

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2月の満月は、別名「スノームーン」よばれ、寒空に輝く姿はひときわ美しく感じます。名前の由来は、アメリカ先住民にあるといわれ、2月は多くの大地が雪に覆われる寒さが際立つ季節であることから「スノームーン」と呼ばれるようになったようです。

2024年は2月24日に観測することができます。ぜひ、お子さんと一緒に空を見上げてみてください。

日本では北海道のみに生息する「シマフクロウ」

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絶滅危惧種に指定されている「シマフクロウ」は、日本では北海道のみに生息する体長およそ70cmにもなるという世界最大級のフクロウです。以前は1000羽以上生息していたといわれる「シマフクロウ」ですが、人間の過度な開発行為によって生息環境が奪われ、一時はおよそ70羽にもなってしまったといいます。

現在では、国や道をはじめさまざまな団体が保護活動を進め、100つがい(2022年度)程度に回復しました。2月は、「シマフクロウ」の繁殖・産卵の季節。1羽でも多くの「シマフクロウ」の雛が元気に成長するよう、祈るばかりです。

冬でも赤い実がかわいい「ナナカマド」のひみつ

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バラ科のナナカマド属である「ナナカマド」は、真冬でもよく見かける赤い実が印象的な樹木です。“安全”や“慎重”という花言葉をもつことから、交通事故防止を願い、街路樹として道内各地に植えられています。

赤い実には、ソルビン酸という保存料とアミグダリンという毒成分含まれているため、葉のように落ちることなく冬でも腐らず枝に残るそうです。鳥たちが食べないのも納得ですね。

この時期になると、鳥が「ナナカマド」の実を食す姿を目にすることがありますが、それは「ナナカマド」の毒成分が凍ることで分解されるからだといいます。

2月の「食べる」:旬の食材とレシピ

春を告げる魚「ニシン」

「ニシン」は、体長30cm~35cmほどの回遊魚で、春になると産卵のために北海道沿岸に現れることから、別名「春告魚(はるつげうお)」と呼ばれています。最盛期には100万tに近い漁獲量を誇り、北海道沿岸の日本海側には“にしん御殿”が建ち並ぶほど賑わっていましたが、1950年代に激減。近年では、漁業者によって稚魚の放流などが行われ、少しずつ増加傾向にあります。

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