〈スッキリ!片付け術〉幼児のいる家庭の整理(上) おもちゃは種類別に収納
幼児のいる家庭は、片付けても片付けても、おもちゃやぬいぐるみなどが床に散乱しがちです。札幌在住の整理収納アドバイザーで、9歳、6歳、3歳の3男を育てる星野恵美子さん(38)に、ストレスなく子どもに片付けを促す収納方法について聞きました。
おもちゃは年齢とともに増えますが、量が多すぎると片付けにくく、取り出しづらいです。星野さんは「まずはおもちゃを全部出し、全体の量を把握しましょう」と提案します。
言葉がわかる2、3歳以上の子には、「この中で、お気に入りを集めてくれる?」と聞くのがポイントです。最近よく遊んでいるものを選んでもらいます。「こっちとそっち、どちらがよく使ってる?」と二つの中から一つ選ばせるのもいいでしょう。使う頻度の低いものは、いったん押し入れなどにしまいます。
「自分の大切なものを選ぶ力を育むチャンスです。『捨てるものを選んで』と言うと決められなくなるので気を付けて」と星野さん。乳児の頃のガラガラなど、もう使わないけれど思い入れのある品は、親の思い出として別に取っておきます。
その上で、子どもの目線を意識しながら、おもちゃの種類別に定位置を決めていきます。箱ごとに「でんしゃ」「ブロック」「おままごと」とラベルを貼ります。文字が読めなくてもわかるよう、大きめのイラストを一緒に付けます。重いものは棚の下の段に置きましょう。箱の上部と上の段との間隔を広く取れば、子どもが入れやすいです。
迷子になりがちなパズルは台紙とピースを一緒にファスナー付きのケースに入れたり、ぬいぐるみは網かごに入れて中身が見えるようにしたり、工夫します。
「幼児でも『おもちゃをおうちに帰してあげてね』と伝えると徐々にわかってきます。一つできたら褒めてあげて、やる気を高めましょう」
おすすめ便利グッズ「透明な仕切りスタンド」
絵本やパズルを入れたファスナー付きのケースをきれいに並べるために、星野さんは無印良品の「アクリル仕切りスタンド」を愛用しています。三つに仕切られ、雑誌や書類などを整理するのに便利なグッズです。「絵本などが倒れてくるのを防ぎ、子どももしまいやすい」と星野さん。おもちゃ用の棚の奥にスタンドの背を付けて置くと差し込みやすいそうです。透明なので目立たないのもポイントといいます。
高さ16センチ、幅26.8センチ、奥行き21センチ。価格1490円。無印良品各店やオンラインストアで取り扱っています。
取材・文/有田麻子(北海道新聞記者)
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