連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第24回
野菜の保管 手間と時間かけ大切に
暖かさを感じる日も多くなり、わが家のビニールハウスで栽培しているお花もポツポツと咲いてきました。子どもたちは三度の飯よりおやつよりも土遊びが大好き! 冬でもハウスの中には土が山程あるので通年で土遊びが可能です。黙々と遊ぶ表情は真剣そのものです。
スーパーには本州産の春の新玉ネギが並ぶようになりました。井澤農園では、昨年秋に収穫し、保管している在庫がいくらかあります。玉ネギは0度に近いほど、“休眠”して長持ちし、少し凍ってもその日の温度変化によって、じんわり解凍されると元に戻ることが多いのです。寒くなりすぎないよう、冬の間は毛布を掛け、夜中は暖房をつけます。春が近づくと、芽を出そうとするので今度は大型の冷蔵庫へ移します。そして4月下旬、花の直売所(井澤農園)のオープンに合わせて販売します。
打って変わってサツマイモは寒さが大敵。12度以下の状態が続くと腐敗してしまいます。11月から4月ごろまで販売しているサツマイモは、寒さに当たらないように専用の保管庫で温度と湿度を調節し、大切に保管しています。
野菜は、収穫後すぐに食べる「鮮度が命」のものだけではありません。さまざまな野菜を育てていると、誰かが手間と時間をかけて保管しているからこそ、おいしく長く食べられる野菜もとても多いのだと実感しています。今日も無駄なく食べ、敬意を払いたいと思います。
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