連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第44回
冬を迎える準備 野菜の備蓄、まずはタマネギ
風が冷たく、雪もちらつく季節になりました。井澤農園は、冬野菜の収穫を済ませ、長い冬への準備中です。役目を終えた野菜の苗たちを畑から回収し、来年のために肥料をまいたり畑を起こしたり。子供たちは何もなくなったビニールハウスの中を「公園」にして、ぜいたくに泥遊びをしています。
収穫した野菜は、冬の間に食べるため、倉庫の中へしまい、上から毛布をかけます。一部の野菜は、土の中に埋めました。
氷点下10度付近にまでしばれる日は、倉庫の野菜のためにストーブをたいてあげます。その野菜が減ってなくなりかける時期には、雪解けが始まるので、埋めた野菜を掘り出して「越冬野菜」として食べるのです。
井澤農園が主に作っているタマネギは12月まで選別をし、春先にかけて順次出荷します。タマネギは糖が多いため寒さに強い野菜で、なんと氷点下2度まで凍りません。また、一度凍ったタマネギも1日の寒暖差がある環境でじんわり解凍させれば、ほぼ元通りになって食べられるのです。そのため、タマネギは家庭でも貯蔵しやすい野菜の一つです。
タマネギは、1~5個ほどの少ない単位で購入することもできますが、一度にたくさん買った方が割安な場合が多いですね。11月後半から出回る品種は、芽が出にくい「北もみじ2000」がほとんどであるため、越冬させやすいですよ。
越冬のポイントは、温度が安定していて氷点下2度以下にならない寒い場所で保管すること。毛布を掛けると保湿もできます。大雪で買い物に行けない時や災害時、そして今年の前半のようにタマネギ価格が高騰した際にも、備蓄は役立ちますよ。この冬、野菜の貯蔵に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
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