連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第43回
サツマイモ 細い方が甘くて美味
10月は待ちに待ったサツマイモ「由栗(ゆっくり)いも」の収穫を行いました。空知管内由仁、栗山両町の私たち若手農業者グループがブランド化に取り組む芋で、本州産よりもゆっくり育ち、ねっとりと甘い食味が特長。たくさんの方の応援やサポートをいただいています。
さて、サツマイモについて、よく「細くて小さな芋と、大きな芋で味に違いはあるの?」と聞かれるのですが、私は細い芋の方がおいしく感じます。サツマイモは保管中に酵素の力ででんぷんが糖に変わるのですが、細い芋の方は糖化が進むのが早いので、早くに甘くなります。
焼き芋にすると水分が蒸発しやすいため、味が凝縮される上、皮の近くがカラメルのようになります。皮ごと食べると味も濃く感じて、風味も良いですよ。井澤家の子どもたちも細い芋の焼き芋が大好き! 魚焼きグリルに入る太さで、比較的手軽に調理できます。食べやすい大きさなので、おやつにもピッタリです。
ただ、小さくて細い芋はなかなか市場に出回りません。本数はそこそこ収穫できるのですが、小さいと、数をたくさん畑から拾った割には安く買われてしまうのです。そのため、畑の栄養にと、収穫しないまますき込む農家が多いです。
札幌出身の私は、幼少期に母と近所のスーパーに行って、細いサツマイモを詰め放題で買いました。細い芋のおいしさに詰め放題の楽しさも加わり、秋の買い物が楽しみでした。
これからサツマイモのシーズンが始まります。由栗いものイベントでは、産地ならではの楽しみとして、詰め放題を実施したいなと思案しています。
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