連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第41回

夏野菜をたっぷり 焼きびたし 多めの油で

夏本番が過ぎ、もう秋が目前と感じます。カボチャやジャガイモの収穫が終わり、玉ネギの収穫と出荷をしています。保育園が休みの日、子どもたちはお散歩がてら井澤農園に来て、収穫や飲み物配りのお手伝い。褒めてもらって得意げな顔に成長を感じます。

玉ネギの収穫

この時期は残暑と強い日差しの下での作業による疲れで、台所に立つのも根性が要ります。日中の忙しさと暑さを考えなるべく朝に火を使うと決め、お昼ご飯の準備や夜ご飯の下ごしらえをまとめて済ませるように心がけています。

朝ご飯の用意をしながら野菜の焼きびたしや煮びたし、ラタトゥイユ、煮物などを作ります。お昼ご飯はそれに麺類や温かいご飯を添えて出すだけ。急な来客があったり午前中の仕事が押したりした時、家族ら8人分の昼食を一から作ると慌ててしまいます。朝に作っておくことで、心に余裕ができます。夜は作り置きに加えてメインを1品と汁ものを用意するだけ!

ニンジンの収穫

活躍するのが、常備菜としても知られる夏野菜たち。焼きびたしによく合います。

焼きびたしは多めの油でナスやズッキーニ、玉ネギ、ニンジン、カボチャ、ピーマンなどを焼き、濃いめに希釈した麺つゆの中へ。サケや鶏肉も一緒に焼いてひたせば、主菜と副菜を一緒にとれます。油と一緒に野菜を食べると、ビタミンの吸収率もアップ。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、冷やして食べてもおいしいですよ。

焼きびたし

味付けに使った麺つゆと一緒に、ぶっかけそうめんや冷しゃぶの具にも使えます。麺つゆに酢を少々入れたり、大葉やミョウガ、ショウガを入れると、よりさっぱり食べられます。家族にも夏野菜をたくさん食べられると好評です。

教えてくれたひと

井澤綾華

料理研究家/管理栄養⼠

いざわ・あやか 天使⼤(札幌)を卒業後、2016年に空知管内栗⼭町地域おこし協⼒隊員に。17年、町内で農家を営む孝宏さんと結婚。22年1月、3人目の子どもとなる次男が誕生した。フェイスブックで野菜のレシピなどを発信中。札幌市出身。

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