<スッキリ! 片付け術>寝具の収納(下) 箱形ケースで重ね置き

寝具は、かさばる羽毛布団や厚手の毛布、薄い生地のシーツやカバーなど、さまざまな種類がある。押し入れやクローゼットの限られた空間を使って上手に収納するコツを、札幌在住の整理収納アドバイザー、米村大子(ひろこ)さん(51)の実践例を基に紹介する。


米村さんは自宅マンションの一室で、ベッドを使わず、床に敷布団を敷いて就寝している。その部屋の押し入れの大半は寝具用として使い、季節外の寝具も収納する。「寝具は寝室に収納するのが基本。スペースの都合などで難しい場合は、できるだけ湿気が少なく、直射日光が入らない場所を選んでほしいですね」

押し入れでは、毎日使う布団以外のものはケースに入れている。ケースは積み重ねて収納することを念頭に、箱形など「四角」になって型崩れしづらいものを選ぶのがポイントという。

上の棚(天袋)に並ぶ箱には、出し入れがしやすいように比較的軽い物を入れている。下の棚の箱形の収納ケースには、シーツ、タオルケット、綿毛布、羽毛布団を種類ごとに収納。1人分のシーツや毛布など寝具一式を、一つのケースに収納する方法もあるといい「来客用の布団は一式で保管しておくと、すぐに出すことができて便利です」

プラスチック製の衣装ケースは上部にふたが付いているタイプで、すぐには使わない予備のタオルなどを収納している。中から取り出す機会が多い場合は、引き出し型を使うとよい。

布団用の収納袋に比べ、衣装ケースは硬い素材で四角い形状を保つことができ、羽毛布団などかさばる寝具の収納にも使える。ケースの上に物を重ね置きすることもできるので、スペースを有効活用できる。

米村さんは押し入れなどに収納する前に、図上で物の配置を考える「収納計画」を作ることを勧める。布団や収納ケースをどのように置いていくかをあらかじめ考えることで、収納に必要な広さや、買うべき衣装ケースの大きさや個数をイメージしやすくなる。「入りきらなければ、寝具以外の物を別の場所に移すといった優先順位を考えることもできます」と話す。

おすすめ便利グッズ「通気性のよい組み立て式」

米村さんが毛布などを入れる収納ケースとして利用しているのが、家具販売店イケアの「SKUBB(スクッブ)収納ケース」。組み立てると箱形となり、重ね置きができる。

サイズは縦19センチ、横44センチ、奥行き55センチ。ケースのコーナーの部分は網状となっており、通気性もよい。価格は899円。イケアのオンラインストアで販売している。

取材・文/鈴木雄二(北海道新聞記者)

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