連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第37回
農作業や料理 子どもの自信育む「お手伝い」
無事終了しました。5月が近づき、庭には大きなこいのぼりが空高く泳いでいます。札幌出身の私にはあまりなじみ無い風景で、田舎ならではだな…と毎年新鮮に感じます。
井澤農園は4月末から6月頭までの間、花壇用の花苗の直売所を開いています。4月はお花のお世話とタマネギの植え付けが同時進行で進むため大忙し! 保育園がお休みの日はわが子たちが率先してお手伝いしてくれます。
4歳の長女は、大人の動きをまねて動くうちに戦力になりました。「助かるー!」「上手だよ」と声をかけると得意げに「もう4歳だから!」とうれしそう。数分お手伝いすると飽きて、泥遊びを始めてしまいますが。労働と思わずに「お手伝い」として張り切る子どもたちを見ると、どんな作業も家族と一緒に過ごすきっかけやコミュニケーションの場になる。これも、自営業の良いところかもと感じます。
家の中では最近、料理をしていると2歳の長男が冷蔵庫の前で卵を指さして「とんとん!」と卵を割る動作をするようになりました。長女が卵割りをしているところを見てから、自分もやりたくなったようです。
卵を2、3個割って満足するまでまとわりつくため、卵料理の頻度が高くなっています。料理は、外遊び以上に五感をフル活用して「なぜおいしい食べ物になるの?」を考える、刺激にあふれる場です。時間の余裕がある限り、見守りながらお手伝いをしてもらっています。
その瞬間に気付けなくても、1カ月前の子どもたちを思い返すと、農作業や料理を通じて「できる!」という自信が育まれているのだなと、日々実感しています。
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