【12月:親子で楽しむ暮らしの歳時記】クリスマスや大掃除、旬の食べ物など、知っておきたい行事や雑学を紹介

今年も残り1カ月。外には、雪が少しずつ積もり始め、雪で楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿をよく目にするようになりました。12月はクリスマスや仕事納め、大晦日など、何かとイベントが多い時期であると同時に、1年の疲れが体に出やすい時期でもあります。いつも子どものため、家族のためにがんばっているママパパも、年末くらいはゆっくりと体を休めるなど、新しい年に向けて体調を整える時間を作るようにしましょう。

12月の「知る」:年中行事・記念日・雑学など

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季節の移り変わりを知らせるサイン「二十四節気」

二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の動きをもとに1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。季節を表す24の言葉で構成されており、日本では昔から四季折々の楽しみや年中行事、農業などの目安として、生活に役立ててきました。

二十四節気を知ることは、忙しい毎日の中で忘れがちな“季節の恵み”を思い出すきっかけにもなります。ぜひ、お子さんと一緒に季節の移り変わりを感じるひとときをもってみてください。

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●大雪(たいせつ=12月7日)
└本格的な冬の到来を感じる

日ごとに寒さが強まり、山々に加え平地でも雪が激しく降り始めるころという意味。寒気がぐんと強まって道内では最低気温が氷点下となる日が多くなり、根雪の季節を迎えます。大雪の前後では、日没が一年でもっとも早くなります。(12月7日〜12月21日頃)

●冬至(とうじ=12月22日)
└この日を境に昼の時間が長くなる

北半球では、1年のうちで太陽の高さが最も低く、昼が最も短くなる日。太陽の力は少しずつ戻るものの、道内はここからが寒さ本番です。冬至にゆず湯に入ると、邪気が払われ一年中風邪をひかないという言い伝えも。また、この日は「一陽来復(いちようらいふく)」。悪いことばかり続いたとしても、ようやく幸運に向かう日でもあります。(12月22日〜1月4日頃)

早めの計画がカギ「大掃除の日」

早めの計画がカギ「大掃除の日」

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12月といえば、忘れてはならないものが大掃除。12月13日は、「大掃除の日」です。必ずこの日に行わなければならない、というわけではもちろんありませんが、この日が大掃除の日とされているのには、きちんとした理由があります。

そもそも大掃除の始まりは、なんと平安時代までさかのぼります。1年間の煤(すす)を払い、神様を迎えるために行われていた「煤払い」が元になったのだそう。そのため、現在のように自らのために身の回りを掃除するのではなく、もともとは「年神様」という新しい年の幸せを各家庭にもたらしてくれる神様を迎えるためのものとして、お清めの意味もあったのだといわれています。

そして、煤払いが終わると行っていたのが「松迎え」という正月準備。門松に使用する松や、料理をする際に使用する薪を山に取りに行ったりしていたのだそう。この「煤払い」や「松迎え」など、お正月を迎える準備を始める日のことを「正月事始め」といいます。

正月事始めは12月13日とされ、この日は「鬼宿日(きしゅくにち)」という婚礼を行う以外は吉といわれている、物事を始めるには縁起がよい日。何かと忙しい年末ですが、大掃除も新年を迎える準備も余裕をもって行いたいものです。

ただ、大掃除を行うにあたって避けたい日が、縁起が悪いといわれている「12月29日・12月31日・1月1日」の3日間。清々しい気持ちで新年を迎えられるよう、ご家族でしっかりと話し合い、大掃除の計画は早めに立てるようにしましょう。

縁起が悪いとされる日

  • 12月29日…二重の苦を連想させるため
  • 12月31日…葬儀を思わせる一夜飾りが、年神様に対して失礼にあたるため
  • 1月1日…家を訪れてくれた年神様を掃き出すことで、福を逃すため

1人ひとりがきちんと向き合おう「人権週間」

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いじめや虐待・体罰など、子どもの人権問題は消滅することなく、より一層深刻化している現在。インターネットなどの普及によって、ネット上での人権侵害なども問題視される中、子ども・大人関係なく、いつ降りかかってくるかわからないのが、人権問題です。

1948年12月10日に「世界人権宣言」が採択されて以来、12月10日は「人権デー」とされたのにちなみ、12月4日から10日までの1週間を「人権週間」と定めています。期間中は、新聞やネットなどをはじめとする、人権に関する啓発活動が全国各地で積極的に行われます。

“自分には関係ないこと”と他人事として考えるのではなく、私たち一人ひとりが自分のこととして捉え、考えることが、尊重し合える社会を作っていく第一歩だということを忘れないようにしたいですね。

家族で協力して、できることから少しずつ「地球温暖化防止月間」

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12月は「地球温暖化防止月間」です。国民や事業者、行政が協力し合い、地球温暖化防止を図ることを目的として、1998年に定められました。以降、各自治体でもワークショップやセミナーを開催するなど、より多くの人に地球温暖化防止に対する理解を深めてもらえるよう、さまざまな取り組みが行われています。

これからの季節、暖房器具は北海道の冬の寒さ対策にはなくてはならないものですが、日中はなるべく家族が1つの部屋で過ごしたり、使わない部屋の電気はこまめに消したりするなど、できることから始めてみましょう。

クリスマスの由来、知ってる?

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クリスマスは“イエス・キリストの誕生日”と思われがちですが、正確には“イエス・キリストの誕生を祝う日”とされています。では、なぜ誕生日でもない12月25日にお祝いするようになったのでしょうか。

クリスマスがいつから始まったものなのかはいまだはっきりとはわかってはいませんが、2~4世紀頃から始まったのではないかという説が有力なのだそうです。当時のヨーロッパは、ローマ帝国が支配していて、キリスト教はそれほど人々には広まっていませんでした。その頃、ペルシアから伝わってきたものが太陽を信仰していた「ミトラ教」という宗教で、ミトラ教では1年に1回冬至の頃、この日を境に太陽の力が強まっていくことを祝う「光の祭り」を行っていました。この日が12月25日だったといわれています。

また、同時期にローマ帝国でも、農耕の儀式を行っていたことから、イエス・キリストを光に例え、「光の復活はキリストの復活」であるとし、この2つの儀式を合わせて「キリストの誕生を祝う日」と制定したといわれています。

大晦日にまつわる風習あれこれ

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大晦日には、数々の風習がありますが、昔から続く風習の1つに「年越しそば」があります。年越しそばは、江戸時代の頃から続くもので、そばの細く長いことから“長生き”や“健康”を、その切れやすい性質から“1年の労苦や災厄を断ち切る”ことを願って食べられていました。大みそかなら食べる時間帯にこれといった決まりはありません。お昼ごはんに食べても問題はないので、家族の都合のいい時間に食べましょう。

また、大晦日の夜から元旦にかけて108回鐘をつく「除夜の鐘」も、昔から続く風習の1つ。もともとは、中国の宋から伝わってきたといわれ、鎌倉・室町・江戸時代にかけて徐々に日本中に広まっていきました。108回というのは、仏教で考えられている人の煩悩の数。1回つくごとに1つ煩悩をはらっていくと考えられていたようです。

今年も残りあとわずか。大晦日は家族みんなで食卓を囲み、今年1年を振り返ったりおいしいごはんを食べたりしながら、ゆったりとした時間を過ごしたいものですね。

12月に気をつけたい体調管理「ノロウイルス」

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一気に寒さが増してくるこの時期、インフルエンザ以外にも気を付けたいのが「感染性胃腸炎」です。感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの微生物が体内に入り込むことによって、嘔吐(おうと)・下痢・発熱などの症状がでる腸の病気の総称のこと。その中でも「ノロウイルス」は、非常に感染力が高く、ほんの少し体内にウイルスが侵入するだけでも感染するといわれています。

ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を加熱せずに食べたり、感染している人の吐物に直接触れたりと、その原因はさまざま。主な症状は、吐き気・下痢・発熱などで、3日ほどで回復するといわれていますが、症状が治まってからも3~7日間程度は便にウイルスが含まれているため、回復後もしばらくは注意が必要です。また、脱水症状を防ぐため、水分補給を心掛けましょう。

ノロウイルスにかからないために

  • カキなどの二枚貝は、85度以上で90秒以上加熱する。
  • マスクを着用し、嘔吐物には直接触れずにビニール手袋などを使って処理する。
  • 部屋を換気する。
  • 調理の前後やトイレ後など、手洗いを徹底する。
  • 調理器具やドアノブなど、手が触れるところを消毒する。

12月の「つくる」:クリスマスの飾りやスイーツを作ろう!

今年もあと3週間ほどでクリスマスを迎えますね。クリスマスまでの期間、お部屋にクリスマスコーナーを設けて飾り付けを楽しむご家庭も多いはず。今年はお子さんと一緒に飾り付けのアイテムを手作りしてみませんか?

簡単に作れて、おしゃれ&かわいいを叶えてくれるクリスマスのアイディアを紹介している記事をピックアップしました。

12月の「学ぶ」:星空・月、昆虫、花・植物など

ここ数年で1番の好条件「ふたご座流星群」

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12月13日から15日にかけて、ふたご座流星群の動きが活発になり、夜空に数多くの流星を観察することができるようになります。3日間の中で最も流星が多く見られるのは、15日の0時から3時頃で、1時間に70個ほどにもなるのではと予想されています。観測する時は、街明かりなどが少なく、できるだけ広範囲の空を見上げることができる場所を選ぶと、より夜空に輝く流星を楽しむことができますよ。

今年最後の満月「コールドムーン」

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12月の満月は「コールドムーン」と呼ばれ、今年は12月27日(水)に見ることができます。コールドムーンと呼ばれる由来はアメリカの先住民にあるといわれ、その名の通り12月は、日が昇っている時間が短く、寒さがより一層厳しくなることから名づけられたのだとか。その他にも12月の満月には、さまざまな別名があるといわれ、「ロングライトムーン」や「クリスマスムーン」と呼んでいるところもあるそうです。

冬場でもカメムシに要注意!

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「12月にも関わらず、室内にカメムシが出た!」という話をよく耳にしますが、このカメムシ、どうして冬のこんな寒い時期に屋内に現れるのでしょうか。それは、秋のうちに越冬する場所を探して、窓や換気口などの狭い隙間や洗濯物を介して屋内に侵入しているからです。本来、越冬に入ったカメムシはあまり動くことはありませんが、冬に暖房などで室内が温まると動き出すことがあるのだそう。もし、屋内でカメムシに遭遇してしまったら、できるだけ潰したり刺激を与えたりしないよう、冷却スプレーや粘着テープなどで駆除するとよいでしょう。

冬の間も楽しめる「ビオラ」

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寒さに強いといわれるビオラは、冬でも枯れることのないヨーロッパを原産地とする一年草で、白やピンク、紫などさまざまな色の花が楽しめます。多くの品種は、秋から冬にかけて長期間花を咲かせ、冬の間も私たちの心を癒やしてくれる存在となっています。近年、「エディブルフラワー(食べられる花)」としても人気が高いビオラ。観賞用のものは食用には不向きなため、料理に使う際は、食用のものを選ぶようにしましょう。

縁起のよい「南天」は、お正月飾りにピッタリ

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正月飾りに使用される縁起の良い植物といえば、松・竹・梅が代表的ですが、かわいらしい赤い実が目を引く「南天」も、その1つ。南天は、「難を転じる」ことから縁起が良いとされ、昔から正月飾りに用いられてきました。赤い実の印象が強いですが、初夏には小ぶりの白い花を咲かせ、秋には葉が赤く色づき、1年を通していろいろな表情を見せてくれます。

12月の「食べる」:旬の食材とレシピ

「カボチャ」を食べて冬を乗り切ろう!

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今年の冬至は、12月22日です。冬至に食べられているものいえば、やはり「カボチャ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、なぜ冬至にカボチャを食べる風習があるのでしょうか。諸説ありますが、昔は食料が思うように手に入らなかったため、カボチャのような保存性の高い野菜は貴重とされ、“栄養価の高いカボチャを食べて厳しい寒さを乗り越えよう!”という思いがあったのだといわれています。小豆と煮た“いとこ煮”はもちろん、手づかみで食べられる“おやき”などにするのもおすすめです。

12月の「遊ぶ・体験する」:12/19「mamatalkクリスマスミニフェスタ」開催

mamatalk編集部では、親子イベント「mamatalkクリスマスミニフェスタ」を12月19日(火)、札幌市中央区の「道新プラザDO-BOX」で開催します。

当日はママたちによるハンドメイド販売をはじめ、ワークショップやフォトブース、体験講座など、主にプレママ&未就学の親子で楽しめるコンテンツがいっぱいです。

入場は無料。参加にはmamatalkの会員組織「mamatalkメンバー」の無料登録が必要です。12月15日(金)までに事前申し込み(各ブースの事前予約とは異なります)をすると、当日会場でお土産がもらえるほか、プレゼント抽選会に参加できます。


おすすめのイベント情報はこちらでチェック!(随時更新中)
https://mamatalk.hokkaido-np.co.jp/event/

北海道新聞デジタルの「イベント情報」では、カテゴリ、エリア、キーワード、日付別に検索することも可能です。
https://www.hokkaido-np.co.jp/event/


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