先進不妊治療の助成開始 根室市、1回上限3万5千円

【根室】市は11月から、公的医療保険が適用されない不妊治療への助成の受け付けを始めた。受精卵の状態をより正確に把握できる「タイムラプス」など、厚生労働省が認定する「先進医療」13種類で、今年4月以降に始めた治療が対象。市内では対象の治療を受けることが難しいため、交通費と宿泊費も助成する。

道の助成制度で、治療費の3割は自己負担、残りの7割のうち治療1回当たり上限3万5千円を助成する。助成費用は道と市が半分ずつ負担する。

女性は42歳以下が対象。回数制限があり、40歳未満の女性で妊娠1回ごとに治療6回まで、40~42歳の女性で妊娠1回ごとに治療3回まで。男性は年齢制限がなく、回数は妊娠1回ごとに1回。25キロ以上離れた医療機関に通う場合の交通費も距離に応じて助成する。

 

道は、離島在住者に限って宿泊費の一部を助成するが、市は独自に市民が治療のために宿泊する場合の宿泊費の一部を助成する。

不妊治療を巡っては、国が昨年度、体外受精などの「特定不妊治療」を公的保険の適用とした一方、先進医療は適用外。道は今年から先進医療の助成事業を始めた。(先川ひとみ)

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