帯広通院の妊産婦に助成 中札内村、タクシー利用に

【中札内】村は、帯広市内の医療機関を受診する妊産婦のタクシー利用を助成する事業を始めた。自家用車などを使って通院することが困難な妊産婦が対象で、片道千円の自己負担で通院できる。

村内に住む妊産婦が対象で、妊婦健診や出産直前の準備、産後1カ月健診による通院で使うことができる。利用は片道32回分。希望者は村福祉課に申請し、利用証を発行してもらう。タクシーを利用する時は、大正交通(帯広)に直接予約し、下車時に運転手に母子手帳と利用証を提示する。

通院時に送迎できる家族がいないなど自力での通院が難しい人に限り、村内の妊産婦の1~2割の利用を見込む。

村内には、出産に対応する産科医療機関がない。帯広市内の医療機関に通わなければならず、タクシーを利用する場合は片道で5千円~1万円程度の料金がかかるために妊産婦にとって大きな負担となっていた。

村は本年度を「少子化ストップ元年」と位置付け、子育て世帯の支援を強化。本年度当初予算に138万円を計上し、助成は6月末にスタートした。

村福祉課は「出産に向けて安心して妊娠、出産、産後を過ごせる環境を整えたい」としている。(古谷育世)

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