連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第51回

炊くだけレシピ 朝や昼に準備 時間に余裕

私たちの井澤農園は1月から5月いっぱいまで、何かしらを大地に植え続けている農家です。落花生や枝豆、インゲン豆、最近ではサツマイモなど。北海道はただでさえ冬が長いのに、半年間も植え付け作業を行う農家はそれほど多くないと思います。

今年は天候に恵まれ、大きなハプニングはありませんでした。家事に3児の子育て、農作業にフリーランスの仕事と、毎日が一瞬のように過ぎ去りました。

いくら料理が好きな私でも「今日はもう動けない…」と感じる日も。そんな時に助けられたのが、メイン料理も作ってくれる炊飯器です。

まず思いつくのが、炊き込みご飯やタコ飯ですね。その他、野菜やソーセージ、キノコ、シーフードを入れた炊き込みピラフも。今や貴重な鶏卵を使ったものでは、チキンライスを炊飯器で作って皿に盛り付け、フライパンで薄焼きした卵を後のせしたオムライス。さらに、干しシイタケやニンジンを入れて、錦糸卵やエビをトッピングしたちらしずしも作ってみました。甘く煮た油揚げをのせると「炊き込みいなり」にもなります。

時間に少し余裕のある朝や昼に食材を仕込んでおき、予約スイッチを押せば夕方、時間通りに出来上がります。これからの暑い時期、食材を炊飯器に入れっぱなしにするのが不安な場合は、水分の代わりに氷を入れると温度が上がりにくくて安全です。ただし、生肉はやはり長時間置くのを避けた方がいいですよ。

これらのメイン料理があれば、スープやおみそ汁を添えて大満足。「大丈夫! もうご飯支度はできている!」と自分に言い聞かせたら、仕事や子どもたちとのコミュニケーションに余裕を持つことができます。

家に帰った子どもたちは、調理を待っておやつで間食することなく、すぐにご飯を食べられました。親も子もニコニコで過ごせますよ。炊飯器の炊き込みレシピのレパートリーはどんどん増やしたいと思います。

教えてくれたひと

井澤綾華さん

管理栄養⼠

いざわ・あやか 天使⼤(札幌)を卒業後、2016年に空知管内栗⼭町地域おこし協⼒隊員に。17年、町内で農家を営む孝宏さんと結婚。22年1月、3人目の子どもとなる次男が誕生した。フェイスブックで野菜のレシピなどを発信中。札幌市出身。

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