連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第47回
畑仕事 親子の絆づくりに
わが井澤農園のメイン作物はタマネギです。一方、サツマイモも生産しており、北海道初のブランドサツマイモ「由栗(ゆっくり)いも」として販売しています。由栗いもは空知管内由仁、栗山両町の私たち若手農業者グループによって2017年に誕生。1月末にはテレビの全国放送で初めて紹介していただきました。効果は絶大で、たくさんご注文をいただき、在庫はごくわずかになりました。
選別や洗浄から、箱詰め・袋詰め、配達などまで、生産者を中心に何十人も関わり、皆で助け合って取り組んでいます。この冬は、直売会や焼き芋実演販売などのイベントが盛りだくさんでした。
由栗いもは本年度、両町全体で昨年度の2倍に相当する100トンを生産したのにもかかわらず、1カ月ほど早い売り切れを見込んでいます。このことから、道産サツマイモの需要は高いことがうかがえます。
サツマイモは形の曲がりや折れがあるなど、市場に出せない規格外品が多く出てしまうのですが、それらをいかに生かしていくかが課題です。来年度は生産者たちが持ち寄ったアイデアを実現させるために、農協関係や酒造会社、菓子店など各方面の協力を願いながら進めていきたいです。可能ならば、ゆくゆくはイモ焼酎にも加工してみたい!
4歳の長女は「パパが作り、ママが推すサツマイモ」が、食べてくれる人たちに褒められると、とてもうれしそう。農繁期には、家族全員でお出かけすることは難しいのが現実です。でも、保育園の帰りやお休みの日にふらりと畑に寄っておやつを食べたり、農作業の体験をしたりとパパの仕事を身近で体感することが親子の絆づくりになっているのだなと感じます。
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