北見市、出産・子育て世帯の支援充実に力 妊産婦の相談機会増、支援金も給付

北見市は、安心して出産・子育てできる環境づくりのため、妊産婦の相談機会を増やす「伴走型相談支援事業」を新たに始めた。従来の出産前後に行う2回の面談に加え、妊娠8カ月前後にも面談機会を設ける。また、妊婦1人当たり5万円、出生児1人当たり5万円を給付する「出産・子育て応援事業」も合わせてスタートし、子育て世帯への支援を物心両面で充実させる。

両事業はいずれも今年2月1日から実施。国の出産・子育て応援交付金を活用する。

伴走型相談支援事業は、妊娠届け出時と、生後1カ月ほどの乳児を育てる家庭全戸訪問時に行っている市職員による妊産婦との面談2回に加え、妊娠8カ月前後の希望者に面談を行う。北見市が相談機会を必要と判断した場合にも面談する。出産や育児についてのアンケートも合わせて行う。北見市健康推進課は「妊娠から出産後までの1年ほどの間に3回面談することで、子育て世帯の不安の解消や相談に応じたい」としている。

出産・子育て応援事業は、妊娠の届け出時に申請を受ける「出産応援ギフト」と、乳児の家庭全戸訪問時に申請を受ける「子育て応援ギフト」の給付金2種。

出産応援ギフトは、妊婦が対象で1人当たり5万円を給付する。子育て応援ギフトは生まれた子どもの養育者が対象で、出生児1人当たり5万円を給付する。

遡及(そきゅう)措置として、昨年4月1日~今年1月末に出産した人には出産応援と子育て応援分を合算して支給。妊娠を届け出し、出産前の人にも出産応援分を支給する。いずれも今月中に申請書などを郵送する。

伴走型相談支援事業の問い合わせは北見市健康推進課、電話0157・23・8101へ。出産・子育て応援事業は北見市子ども未来部、電話0157・25・1137へ。(相川康暁)

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