• 出産、育児の悩み ケア細やか 白糠町職員・助産師本郷さん 利用は何回でも無料

    「子どもたちの成長を一緒に喜べるのがうれしい」と話す本郷恵さん=役場庁舎内の「子育て世代包括支援センター イコロ」

    【白糠】道内でも珍しい町の正職員の助産師として昨年4月から働く本郷恵さん(51)が、妊産婦や育児中の母親への産前産後ケア事業で奮闘している。利用料は無料で回数制限もなく、コロナ禍で家族以外との関わりが薄まる中、自宅を訪問してもらう母親からは「気軽に相談できてありがたい」との声が上がる。

    白糠町では出産後に町内で助産師による支援を受けられない課題があった。本郷さんの採用後は妊婦の時から自宅訪問の機会を持ち、出産後は退院から1~2週間の早い時期に顔を合わせ、母親の乳房ケアや育児相談、赤ちゃんの体重測定など切れ目ない支援体制を取る。生後2カ月の第2子を育てる上田郁恵さん(40)は「母乳相談で釧路まで行かずに自宅に来てもらえるので負担が減った」と喜ぶ。

    本郷さんは白糠町出身で白糠高を卒業後、釧路市内の看護専門学校に進学。市内の病院で勤務し、1年間休職して助産師の資格を取った。自身も2人の子どもを育て、町内で働く前は釧路市内などで新生児訪問をする仕事に長く従事した。

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    初年度の2020年度は延べ117人の妊産婦と延べ94人の乳幼児に訪問や役場に来所してもらい関わった。生後1カ月の第1子を育てる三上玲美さん(32)は「コロナ禍で立ち会い出産ができず、子育てでもなかなか人に会えず、不安が多い。体調が悪い時に話を聞いてもらったり、自宅で母乳の与え方を見てもらい助かってます」と感謝する。

    本年度は産後ケアの訪問回数を増やす計画で、本郷さんは「母乳育児が軌道に乗ったり、子どもの成長を一緒に喜べるのがうれしい。母親たちが孤独感を感じたり、不安をため込んだりしたりしないよう関わっていきたい」と話している。

    同町の産前産後ケア事業の対象は町内在住か町内に里帰り中の人で、平日の午前8時半~午後5時に利用できる。

    取材・文/伊藤美穂(北海道新聞記者)

    ◇「イコロ」の「ロ」は小さい字

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