アウトドアのプロに聞く!子連れ秋キャンプのすすめ

なかなか思うようにお出かけが楽しめない今、自然の中で密を気にせずに家族だけの時間を過ごせるキャンプ人気が止まりません。そこで今年は秋キャンプに出かけてみませんか? 実は子連れにうれしい秋キャンプ。秋に行くメリットやファミリーにおすすめのキャンプ道具など、秋キャンプを楽しむコツをアウトドアのプロに教えてもらいました。

教えてくれたのは

三岡広太さん

アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 札幌発寒店店長。独身時代からキャンプをはじめ、今では2人の息子さんや奥さんと一緒にファミリーキャンプを楽しんでいます。平日がお休みのときはソロキャンプにも出かけるそう。子連れキャンプ歴5年。小樽市出身。

子連れに「秋キャンプ」がおすすめな理由って?

秋キャンプイメージ

出典:tenjou/PIXTA

キャンプといえば夏のイメージが強いですが、実は秋こそキャンプのおすすめシーズン。特に子連れにはメリットがいっぱいです。秋キャンプのメリットについて、三岡さんはこう語ります。「涼しくなるので蚊などの虫が減り、夏よりも快適です。紅葉の木々に囲まれてキャンプが楽しめるのもいいですね。空気が澄んでくるので、夜は星空がきれいに見えますよ」

夏は気温が高く、子どもたちは遊びまわるうちに汗だくに。着替えもたくさん用意しなくてはならず、帰ってきてから洗濯物が山のよう! なんてことも。その点、秋は快適な気温も魅力です。

また道の駅や直売所では秋の食材が並ぶので、バーベキューも豪華になりそう。子どもと一緒に食材を洗ったりカットしたり、アウトドアクッキングのお手伝いをしてもらうのも楽しい経験になりそうです。

秋キャンプならではの楽しみ方は?

焚き火イメージ

紅葉狩りもできて、秋ならではの風景に包まれるキャンプ。この時期におすすめの楽しみ方として真っ先に三岡さんが提案するのは「焚き火」です。「朝晩、涼しくなるので暖を取れて、見ているだけでも癒される焚き火は最高です」と三岡さん。焚き火でマシュマロを焼いて食べたり、アルミホイルに包んだサツマイモを投入したりとおいしい体験も楽しめそうですね。

秋キャンプにおすすめの料理を尋ねると、「バーベキューにこだわらず、夜は鍋料理もいいですよ。ガスコンロを持参し、材料をあらかじめカットしておけば、準備時間も大幅に短縮できます」。なるほど! 焚き火や鍋料理などで暖を取りつつ楽しむのも秋キャンプのポイントですね。秋の夜長は、星空観察やテントの中でのカードゲーム大会もおすすめです。

子連れ秋キャンプ、ここをしっかり!

アルペン店内写真1

これからの時期にキャンプを楽しむうえで、気を付けるべきことについては、「日が短くなるので十分な明かりの確保と防寒対策は必須です。焚き火をするなら火の扱いには十分気を付けてください。火がはぜることもあるので、燃えにくい素材の上着やブランケットを用意するといいですね」とアドバイスをくれました。

また秋の天気は変わりやすいもの。そこで雨をよけるタープが大活躍。「夏は日除けとしても重宝しますが、秋は雨をしのぐのにタープは欠かせません」と三岡さん。レインウエアも1人1枚は用意しておくのがおすすめです。またテントを張る場所は、万が一に備えて雨水がたまるような場所は避けるといいそうです。

秋キャンプにおすすめのグッズを教えて!

アルペン店内写真2

三岡さんが教えてくれたキャンプ道具の基本は、テントとタープのほか、チェアとテーブル、照明、寝袋、調理道具。加えて、子連れの秋キャンプにあると便利なものを聞きました。

「防寒対策はマストです。雨や風を通さない素材の上着、使い捨てカイロ、テントの中で履くあたたかい靴下や足カバーを持って行くといいでしょう。寝るときは寝袋だけでなく毛布や湯たんぽがあると快適です。寝袋はインナー付きのものがおすすめです」

こんなグッズがあると便利!

照明・ライト

日暮れが早くなる秋は照明が大事。子どもがトイレに行くときなどにも持ち歩けるよう、いくつか用意しておきましょう。熱を持たないLEDタイプがおすすめ。テントやタープのロープに足を引っかけないよう、目印にする小さなライトもあります。

コールマンのランタン

クアッド(TM)マルチパネルランタン/コールマン

コールマンのランタン
携帯の充電もできるUSBポート付きのランタン。4つの発光パネルが取り外しできるので、洗い物やトイレなどでサイトを離れるときも持ち歩けて便利。

寝袋

子連れの場合は、1人ずつ入る寝袋よりも連結して家族で一緒に入れる「封筒型」と呼ばれる寝袋がおすすめ。耐久温度を確かめてから、秋でもOKな厚手を購入しましょう。インナーがない場合はいつもの毛布をプラス。湯たんぽも快適です。

スノーピークのセパレートシュラフ

セパレートシュラフ オフトンワイド/スノーピーク

ファスナーで敷き布団と掛け布団に分かれる寝袋。寒い時はすっぽり包まれて、暑い時は掛け布団として、季節を問わず使えます。

ブランケット

秋キャンプには1人1枚持って行きたいブランケット。寝るときは丸めて枕にすることもできて便利。焚き火のときに備えて、火の粉が飛んでも燃えにくい素材のブランケットを選ぶとなおよし。

イグニオのフリースブランケット

3WAYフリースブランケット/イグニオ

イグニオのフリースブランケット

フリース素材で暖かいブランケット。スナップボタンが付いていて、ひざ掛け、ポンチョ、巻きスカートと1枚で3つの使い方ができます。冬のおうち時間にも活躍するアイテムです。

焚き火関連アイテム

焚き火台は形もサイズもさまざまなものがあり、どれを選ぶかで重さも変わります。焚き火を使って料理をするか、シンプルに焚き火だけ楽しむか、用途と持ち運びやすさ、組み立てやすさなども考えて選びましょう。

ユニフレームの焚き火台

ファイアグリル/ユニフレーム

ユニフレームの焚き火台
ステンレス製でサビにも強い焚き火台。ダッチオーブン料理や付属の焼き網でバーベキューも楽しめます。子どもが寝静まったあとは、焚き火を見ながらゆっくり夫婦で会話を楽しむのもおすすめ。

ホンマ製作所のレインボースティック

レインボーフレームスティック/ホンマ製作所

ホンマ製作所のレインボースティック
そのまま焚き火に入れるだけで炎が虹色に変化するスペシャルアイテム。1本で約30分、カラフルな炎が楽しめます。虹色の炎のサプライズで特別な親子時間を楽しんで。

\ 焚き火豆知識 /

焚き火豆知識

写真上/Fire Fishing Poll 写真下/Frank Easy

キャンプ場は直火禁止の場所が多いため、焚き火をするなら焚き火台はマスト。バーベキューなど調理にも使えるので、一家に一台は用意しておきたいもの。また子どもが焚き火に近づきすぎるのを防ぐアイテムとして、先端にマシュマロやソーセージを取り付け、焚き火との距離を保ちながら焼くことができるグッズなどもあります。

防寒グッズ

湯たんぽはキャンプ用でなくても、自宅で使用しているものを持参しても◎。そのほかの防寒アイテムとして、テントの中で履く厚手の靴下やルームシューズなども大活躍。寝袋の中でも意外と足先が冷えるので、フリース素材の靴下もおすすめです。

ロゴスの湯たんぽ

どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)/ロゴス

ロゴスの湯たんぽ
ウェットスーツ素材でできた、やわらかくて心地よい肌触りの湯たんぽ。寝袋の中に入れて使えばポカポカでぐっすり眠れそう。お湯を安全に注げるロートや、湯たんぽとロートが入る収納袋付き。

今回取材したのは…

アルペンアウトドアーズフラッグシップストア札幌発寒店

アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 札幌発寒店
スポーツ用品店アルペンのアウトドアに特化した体験型のショップ。300ブランド7万アイテムを取り扱っています。キッズコーナーもある広い店内では、テントの試し張りができるほか、アウトドアをよく知るスタッフがテントやタープの張り方なども教えてくれます。

住  所/札幌市西区発寒9条12丁目1‐15
電話番号/011-671-5800
営業時間/10:00~21:00
>>ショップのウェブサイトはこちらから

取材・文/mamatalk編集部

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