連載コラム「井澤綾華のうちのごはんができるまで」第1回
農家好きの理由 夢かない家族の一員に
去年、空知管内栗山町の農家の男性と結婚しました。夫とその両親、親戚は「井澤農園」を経営し、17ヘクタールの畑で玉ネギを主とした野菜と、約100種類の花壇用の花を生産しています。
夫と出会ったきっかけは、私が2016年に町の地域おこし協力隊員になったこと。周りからは「よく農家に嫁いだね」とも言われますが、実は夢をかなえた幸せでいっぱいなのです。
札幌で過ごした子ども時代は、父の勤める会社の社宅で、畑の土いじりをして育ちました。学生時代に道内でファームステイした時、地域や作物について熱っぽく語る農家の人に、胸がキュンとしました。食卓を支え、地域に根付いていることへの誇りがかっこよかったのです。
「井澤農園」も、毎年学生の農業体験を受け入れます。体を動かし汗を流す仕事に、生きる手応えを感じる人も多いようです。
さて、農家の一員としての私の仕事は、情報発信。農繁期には畑に出ますが、日ごろは管理栄養士の資格を生かし、テレビや雑誌でレシピを監修するほか、料理教室、出前授業もします。 将来は料理研究家としてアトリエを持ち、夫とファームレストランを営むのが夢です。農家の仕事や新規就農などについても伝える場にするつもりです。
「食」については、誰もが自分なりの考えがあります。1年間、生産者の側から見た「食」についてお伝えします。
玉ネギ
井澤農園の主力作物で、血管を丈夫にするポリフェノールの多さが注目されています。新玉ネギは生で食べても辛味が少ないですが、油を使うとさらに和らぐので、ドレッシングやマヨネーズを使うのがおすすめです。
(写真提供:井澤綾華さん)
この記事に関連するタグ
What’s New
- ライフスタイル
- ALL
Editor's pick up
Ranking
- すべて
- ライフスタイル
2024
5/21
TUE
Area
道央
小樽・ニセコ・積丹