鉄道記念公園の再整備完了 旧国鉄広尾線中札内駅跡 鉄道模した遊具や噴水設置

旧国鉄広尾線中札内駅跡の「鉄道記念公園」に新たに設けられた遊具

【中札内】村が旧国鉄広尾線中札内駅跡の「鉄道記念公園」で昨夏から進めていた大規模再整備が完了した。鉄道を模した遊具や噴水、鉄道の歴史を振り返る看板などを新たに設けた。原油高に伴う遊具価格の高騰と納品遅れで工事完了は予定より半年遅れとなった。6月24日にはオープニングイベントが開かれる。

同公園は広さ約1ヘクタールの全面芝生で、かつて多く使われていた腕木(うでぎ)式信号機や貨車を展示している。村は村民から遊具の増設を求める声を受け、2020年に村公園整備基本計画を策定して新たな遊具などの整備を進めていた。原油価格の高騰から、総事業費は当初予算を約2千万円上回る約1億8800万円となり、完成予定も半年ほどずれ込んだ。

今回の整備では、滑り台や階段、筒状の遊具などを組み合わせた幼児や小学生向けの複合遊具のほか、水遊びが楽しめる噴水、長い滑り台、写真や年表で中札内の鉄道の歴史を振り返る看板を新たに設置。中札内駅の駅名板も復刻した。村民の健康増進のため、遊具の周りに1周330メートルの遊歩道も整備した。

同公園の完成を記念し、24日午前10時からオープニングイベントとしてテープカットなどを行う。来場者には風船のプレゼントがあるほか、消防車の試乗体験もできる。

村企画課は「子どもが遊具で体を使って遊べるだけでなく、お年寄りも村の歴史を振り返りながら休憩できるなど幅広い年代の村民が楽しめる公園になった。ぜひ家族で遊びに来て」と呼び掛けている。(古谷育世)

この記事に関連するタグ

Area

北海道外

その他