おうち英語を楽しもう! 親子で気軽に始められる「英語絵本の読み聞かせ」

子どもの習い事ランキングで常に上位に入る「英語」。誰にでもグローバルな視点やコミュニケーション能力が求められるこの時代、幼少期から英語に触れさせたいと考えるママパパは多いはずです。世の中には英語教材や英会話スクールがあふれていますが、「どれがいいの?」「何から始めれば?」など、分からないことだらけ。そんなママパパにおすすめなのが自宅でできる英語絵本の読み聞かせです。その魅力と、mamatalk読者親子が参加した体験会の模様を紹介します。

子どもが英語に親しむ第一歩
英語絵本の魅力とは?

「子どもに英語と親しむ機会を与えたいとお考えなら、まず親子一緒に英語の絵本を楽しんでみてはいかがでしょうか」。そう話すのは「ママと子どもたちのための英語絵本おはなし会ストーリー・スターズ」を主催するそりまちななさん。札幌市西区・中央区を拠点に英語絵本を活用した親子英語レッスンを展開しています。

小学生と幼稚園児のお子さんを持つそりまちさんも、実際に親子で英語絵本に触れ英語の楽しさに開眼。その経験から現在の活動を始めました。「長男が幼稚園に通っていたとき、突然『英語がやりたい』と言い出し、何か簡単に楽しく始められる方法はないか探しました。その結果、英語絵本にたどり着いたんです」と振り返ります。

札幌市内で行っている「英語絵本おはなし会」の様子(そりまちさん提供)

「絵本なら家でも英語が始められる」。そう思ってやってみたところ、お子さんはもちろん、そりまちさん自身も初めて英語の楽しさを感じられたそう。「私は普通に中学1年生から学校で英語教育を受けてきただけ。教科としては得意な方でしたが、英語を楽しいと思ったことはありませんでした。でも、英語の絵本に出合い、音やリズムの楽しさ、絵や言葉の素敵なところに惹かれ、これなら頑張りすぎずに細く長く続けられそうだと思ったんです」。

以来、英語絵本を親子で毎日のように楽しんでいるそうです。現在小3の息子さんの日常にはすっかり英語が馴染んでいるのだとか。「身近に英語があるのが当たり前になっているようです。これをみんなにも広めたいと思って、おはなし会を始めました」と話します。

読者親子が「英語絵本おはなし会」を体験

mamatalk編集部は2月、そりまちさんを講師に迎えて「英語絵本おはなし会」の体験会をmamatalkメンバー限定で開催。0歳から3歳までの子どもとその保護者8組が参加しました。

まずは英語の歌に合わせて手遊びからスタート。最初はママも子どもたちもちょっと恥ずかしそうにしていましたが、体験会が進むにつれ、徐々に場が温まります。そりまちさんの声に促され、英語の歌に合わせて立ち上がって体を動かし始める子も。英語の中に日本語を織り交ぜながら、無理なく楽しく進行します。

音楽や英語のリズムと身体の動きを連動させ、遊びながら英語に親しむ参加者のみなさん。初めて会ったみなさんに笑顔が交わされるようになった頃合いで、そりまちさんが絵本を取り出しました。

思わず引き込まれる英語絵本の世界

今回、レッスンで使用した英語絵本の多くは動物が登場する作品。子どもたちにとって親しみのある題材で、英語絵本の世界に引き込みます。時折、ボンゴという楽器も交え、リズミカルに読み上げながら、動物の鳴き声をまねることも。絵本の世界に入ったつもりで、ジャングルへ動物探しに行くふりなど、親子で楽しく盛り上がりました。そりまちさんは、子どもたちにも英語のフレーズやセンテンスで話しかけて、単語だけでなく英語のリズムを体感させてくれました。

体験会終了後のみなさんの声を紹介します。

「日頃から英語に触れさせようと、いろいろやってみているのですが、なかなかうまくいきませんでした。きょうは家庭でできる英語遊びのヒントをたくさんもらいました」(いおりくんママ・1歳)

「英語をやらせたいけれど、何から始めたらいいのか分からなくて、こちらに参加しました。英語の音楽を流しながら、英語絵本を読むのが楽しくて、家でもやってみたいと思います」(すみかちゃんママ・1歳6カ月)

「これからは英語が必須の時代。家庭でもできる英語学習が知りたくて参加しました。歌や動き、音の出る物を交えると子どもが興味を示してくれることなど、勉強になりました」(はくとくんママ・1歳8カ月)

日常に取り入れたい、親子で英語を楽しむ時間

参加者の多くは、幼少期の子どもにどうやって英語に触れさせるか、その手法を模索していました。そこで、そりまちさんにママたちの疑問や不安を投げかけ、家庭で英語に親しむためのアドバイスをもらいました。ぜひ実践してみてください。

Q.家庭で英語に触れさせるには、何から始めたらいいのでしょう?

そりまちさん: 生活の一部に英語を取り入れるのが一番だと思います。絵本はもちろん、音楽を聴いたり、動画を見たりもいいですね。ただし、あまり小さなお子さんに動画を見せるのは、いろいろな影響があるので、ご家庭で判断してください。親が語りかけるという方法もありますが、通常は親にとっても英語で話すのはハードルが高いもの。その点でも、英語絵本は親子遊びの一つとして生活に取り入れやすいのではないでしょうか。

Q.英語絵本の読み聞かせはどんなタイミングで、どのくらいの頻度で行うべきですか?

そりまちさん: タイミングはいつでも大丈夫です。習慣化できるのが一番なので、日本語の絵本を読むタイミングで1冊を英語絵本に変えるというのもいいでしょう。1日1冊、1日5分だけでいいので、毎日続けるのが一番です。

Q.英語の発音に自信がありません。子どもに悪影響を与えないでしょうか?

そりまちさん: お母さんお父さんの中には、英語の発音に自信が持てない方もたくさんいらっしゃいます。でも、それでいいんです。親は先生ではありません。正しい発音を教えるためではなく、一緒に英語に親しんで、一緒に「英語って楽しいね」って思えたらそれが正解。もしも、発音にどうしても自信が持てないのであれば、CDなどの音源を活用することもできます。それでも、親子で一緒に読むのが、子どもにとって英語への親しみや安心感が増すことにつながります。

いかがでしたか? そりまちさんの言葉は、英語への垣根をぐんと低くしてくれます。そりまちさん自身が、子どもと一緒に絵本を通して、リズミカルな言葉の進め方や韻を踏む技法などに触れ、「英語って楽しい」と思えたからこその言葉かもしれません。

親と一緒に英語に触れ、楽しむ時間は子どもにとって「英語の勉強」ではなく、英語を身近な存在に感じさせるものです。ぜひ、ご家庭でも英語絵本の読み聞かせ、楽しんでみてください。

教えてくれたひと

そりまちなな さん

英語絵本インストラクター

青山学院大学卒業。2021年にバイリンガル絵本読み聞かせインストラクター資格、2023年にRhymoe®(ライモー)英語絵本読み聞かせトレーナー認定を取得。現在は、札幌市内で絵本とリズムあそびの親子英語レッスンを行うほか、ママ向けの英語絵本読み聞かせ講座を行っている。札幌市在住、一男一女の母。


取材・文/maruco

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