食べ物の消化、地下鉄の運転体験も 札幌市青少年科学館 4月リニューアル

4月にリニューアルオープンする札幌市青少年科学館に登場する新施設「食べものの旅」。ヒトの体の模型に入り、消化吸収などを体験できる

4月にリニューアルオープンする札幌市青少年科学館に登場する新施設「食べものの旅」。ヒトの体の模型に入り、消化吸収などを体験できる

施設改修のため2022年8月から休館していた札幌市青少年科学館(厚別区)が4月1日、リニューアルオープンする。自分自身が食べ物になりきり、口から入った食べ物がどう消化されるか体験できる施設や地下鉄の運転シミュレーターなど約8割が新しい展示になる。同館のある新札幌地区は、再開発で昨年12月に商業施設「Bivi新さっぽろ」が開業するなど活気づいており、にぎわいづくりに一役買いそうだ。

10億円かけてリニューアル

同館は1981年、道内最大規模の科学館としてオープン。「見て、触れて、考える」を掲げ、プラネタリウムや人工降雪装置など来館者を楽しませる施設が数多くある。

リニューアルでは「新しい学びのチカラを育む科学館」をテーマにしており、改修費は設計費込みで約10億円。3階の「テクノロジータウン」は、体を動かしながら科学の仕組みを学ぶことができる。口から入った食べ物が消化され、栄養と水分が吸収されて残りが排せつされるまでの過程を体験できる新施設「食べものの旅」も見どころだ。

2階の「ガイア(大地)タウン」は道内の暮らしに身近な環境を学ぶことができる。マイナス30度まで体験できる低温プレイランドやカーリング、スケルトンといったウインタースポーツを通じて氷の上を滑るメカニズムを学べる。球体のスノードームシアターでは大画面に映し出された映像が見ている人の動きによって変化する。

人気の1階にあるプラネタリウムは改修せず、これまで通り上映する。

開館当初から展示されている札幌市営地下鉄の展示では、新たに運転シミュレーションができるようになる

開館当初から展示されている札幌市営地下鉄の展示では、新たに運転シミュレーションができるようになる

開館当初から展示されている札幌市営地下鉄の展示車両も一部リニューアルする。モニターを見ながら東西線のひばりケ丘駅から新さっぽろ駅までの運転シミュレーション体験もできる。

入館料はリニューアル前と変わらず大人700円、中学生以下は無料。プラネタリウムは追加大人500円。(柳沼雅貴)

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