【こどもの本棚】キョウ・マクレア『はじまりは、まっしろな紙』
今回のテーマは「お絵かき」
推薦者 花本早知乃さん(大樹町図書館)
人種差別に負けない絵本
絵を描くのは好きですか? 芸術の秋、花本さんに絵を描くことをテーマにした本を紹介してもらいました。
「はじまりは、まっしろな紙」(キョウ・マクレア作、ジュリー・モースタッド絵、八木恭子訳/フレーベル館)=写真=は1908年、米国に生まれた絵本作家、ギョウ・フジカワを紹介しています。
ギョウは、人種差別が根強い1960年代に、初めて白人ではない肌の色をした赤ちゃんを絵本に登場させました。「白人以外の人は『自分のことも見てもらえた』とうれしかったと思います」と花本さん。絵の才能を認められたギョウですが、日系人であること、女性であることで疎外感を持ってきた過去があったのです。
絵本の力を信じ、差別に負けなかった人の伝記絵本となっています。小学校中学年から。
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「はろるどとむらさきのくれよん」
クロケット・ジョンソン作・絵、岸田衿子訳/文化出版局
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かんのゆうこ作、田中鮎子絵/講談社
「ダニエルのふしぎな絵」
バーバラ・マクリントック作・絵、福本友美子訳/ほるぷ出版
(2023年11月21日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)
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