卵とお菓子でイースター 作り方、2人に聞く
欧米ではクリスマスと同等か、それ以上に盛大にお祝いをするイースター(復活祭)。日本でもこの時期、洋菓子店に生命の象徴である卵やウサギ形の商品が並び、子どもたちが卵に装飾をするイースターエッグ作りを楽しむ機会が増えます。道内在住のクリスチャンにエッグとイースター向けのお菓子の作り方を教えてもらいました。
イースターは、イエス・キリストが2千年ほど前に十字架刑で命を落とした後、3日目に「復活」したことを記念する日。日程は春分後の満月の次に来る日曜日で、今年は西方教会(カトリックやプロテスタント)は12日、旧暦を採用する東方教会(ロシア正教会など)は19日。
※2022年:西方教会が定めるイースターは4月17日、東方教会は4月24日となっています。
イースターエッグの作り方
函館市在住の松井真佐子さんは例年、イースターエッグ作りの講座や作品展を開いています。松井さんによると、イースターエッグ作りはまず、洗った画びょう(あればルーター)で卵に穴を開け、3ミリ程度に広げます。「最初の穴の近くから徐々に広げていくと、割れにくいですよ」と松井さん。穴が開いたら竹串を入れ、黄身をほぐします。中身を出すには100円ショップなどで売っている化粧品用注射針が便利。卵の中に少しずつ空気を入れて中身を出し、2、3回、水ですすいで乾かします。中身は卵料理に使いましょう。
装飾の方法は ▽殻にシールを貼る ▽クレヨンで絵を描く ▽食紅で染める―など多彩です。ワイヤでリボンを通すと飾りやすくなります。完成したイースターエッグは、屋内外に隠して子どもが探す「エッグハント」や、スプーンの上に載せて運ぶゲームなどで楽しめます。
松井さんは「ずっと飾るなら中身を抜きますが、すぐ食べるならゆで卵でもOK。好みの方法でデコレーションし、春が来た喜びを楽しみましょう」と話します。
ホットケーキミックスで作るひよこのお菓子
家庭で手軽に作れるイースターにお勧めのお菓子もあります。教えてもらったのは「カフェ オリーブ」(札幌市北区)オーナーシェフの三浦皇主郎さん(32)。
ホットケーキミックスで作るひよこのお菓子で、まず粉を分量通りに溶き、製氷皿に流し入れます。黒ごまとコーンでひよこの顔を作り、蒸し器か電子レンジで製氷皿ごと加熱すれば完成です。
余裕があれば、薄く千切りにしたジャガイモをザルなどに敷き詰めて素揚げし、塩とココアをまぶした「鳥の巣」の上にホイップクリームを載せてひよこを飾ると、子どもが喜ぶかわいらしいお菓子ができます。
「ゴマとコーンの置き方でいろいろな顔が作れるので、お子さんと楽しんで下さい」と三浦さん。ひよこのお菓子は、札幌新生キリスト教会(同市北区拓北7の2)で12日午前11時から行われるイースター礼拝の会場で提供されます(数に限りあり)。
取材・文/酒谷信子(北海道新聞記者)
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