【こどもの本棚】フルール・ウリー『はじめてのがっこう』

今回のテーマは「4月から1年生」
推薦者 西村瑞生さん(音更町図書館)

誰だってどきどき 気持ち楽に

いよいよ新学期。初めて学校に行く日のドキドキを感じられる本を西村さんに教えてもらいました。

「はじめてのがっこう」(フルール・ウリー作絵、石津ちひろ訳/パイ インターナショナル)=写真=のこぐまは、はじめて学校に行く日だというのに、なかなか起きてきません。お母さんが起こしにいくと「ぼく、がっこうにいきたくない」。怖い夢を見たというのです。かばんを忘れ、先生にしかられた。友達ができず、学校で迷ってしまう―。

「はじめての時は、誰だってどきどきするものよ」とお母さんに優しくなだめられ、気付けばかばんを持たされ、少しずつ学校がある方向に歩いていきます。周りには同じように、お母さんと一緒のキツネやリスたちもいます。

「不安な思いの子はいっぱいいるのかな。気持ちが楽になる本です」と西村さん。カラフルな森のイラストが美しい。5歳から。

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田島かおり著/白泉社

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中川ひろたか文、村上康成絵/徳間書店

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うい作、えがしらみちこ絵/Gakken

(2023年3月21日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)

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