連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第46回
#46|理科 キッチンで「酸性」を学ぼう
「酸性やアルカリ性という言葉は聞いたことあるけれど、化学のテストになると苦手なんだよね」というお子さんは多いです。小さなころから触れておくと、ハードルは下がります。
例えば、身近なキッチンで酸性のものを探しましょう。レモンやオレンジジュースです。酸性・アルカリ性をあらわす単位にpHがあります。一番強い酸性はpH0、一番強いアルカリ性はpH14で、中性が真ん中のpH7です。
レモンはpH2.3、オレンジジュースはpH4.2で、酸っぱいほどpHの値は小さくなります。普通の雨はちょっと酸性寄りでpH6.5です。面白いところでは、同じ洗剤でも台所用洗剤はpH6の弱酸性、洗濯用洗剤はpH10で弱アルカリ性です。
酸性・アルカリ性を調べるには指示薬というものが必要ですが、紫キャベツの液でも調べられます。ネットで検索すると、いろいろな実験が出てきますよ。
子どもは実験が大好きなので、ぜひ時間があるときにやってみてほしいです。そのときにも実験の記録をつける練習をしましょう。
理科のテストは「正しい結果」に沿って答えを書きます。でも、実験には失敗がつきものなのです。発明家トーマス・エジソンの失敗についての考え方はとても有名です。「失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないだろう」
エジソンは、約2千個ものフィラメント(光を放つ部分)を試し、ようやく低価格で効率的に生産できる電球を発明しました。「失敗は成功のもと」ですね。ぜひ家庭での実験は「失敗もあり」「途中でやめちゃうのもあり」の精神で、楽しみながらやってほしいと思います。
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