旭川平和通買物公園の絵本・児童書専門店「こども冨貴堂」代表を務める土井美千代さんが、幼児、小学校低・中学年、高学年別におすすめの絵本や児童書を紹介します。

幼児におすすめの絵本

『チキカングー』（樋勝朋巳／作）

「チキカーン チキカーン チキカーン グー」。なんとも不思議なことば。わんちゃんがタンバリンをたたきながら、このことばをとなえて歩いていると、ねこちゃんとバッタリ。ふたりがつながってチキカーンと歌って歩くと、今度はおいもちゃん！ 3人でつながってやっぱり、チキカーンと楽しい。

おやおや、まいごのぼっちゃんが泣いていますよ。でも、大丈夫。みんなはぼうやを真ん中にして、チキカーンと歌いながら、おうちまで連れて行ってくれました。

「チキカングー」は読む人によって、リズムや音程がちがってきます。だれかが読んでいるのを聞いて、楽しみたいな。オノマトペは幼いこどもたちも喜びます。（こぐま社 1,045円）

『コールテンくんのポケット』（ドン・フリーマン／作　木坂涼／訳）

時々、ぬいぐるみを連れて本屋にくる子がいます。この絵本のふたりとおなじ仲良し。くまのコールテンくんとリサもいつも一緒です。

お母さんとランドリーに来たリサは、コールテンくんをいすに座らせました。洗う服のポケットに大事なものが入っていないか確かめるリサを見て、コールテンくんは…