連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第45回

#45|算数 キッチンで知る単位

キッチンには、たくさんの勉強の種があります。料理の調味料を見てみましょう。ミリリットルやグラムなど「かさ」や「重さ」の単位がたくさんありますね。ぜひ意識してお子さんと見るようにしてください。

飲み物のペットボトルは多様で、いろいろな形や容量があります。容器に1000ミリリットルと記載されていたら「1リットルは1000ミリリットルなんだね」と意識して、お子さんと話してください。

小学2年生になって算数に出てくる「デシリットル」という単位があります。これ、苦手な子が多いです。100ミリリットル=1デシリットルなのですが、普段はほとんど使わない「デシリットル」は大人でも迷うところです。「コップ1杯は、だいたい2デシリットルで200ミリリットルだね」と話しておくと、デシリットルが身近になります。

キッチンにはいろいろな液体があります。比重を勉強しましょう。水を1として、その液体は水より軽い場合は1よりも下、重い場合は1より上になります。

水に浮く氷の比重は0.92。「氷は水に浮く」と話しながら比重の話をしてみましょう。また油の比重も約0.92。では油に氷を入れたら浮くのか? 沈むのか? 予想してみるのも楽しい実験になります。

小3の理科では木とプラスチック、金属などを比べて、同じ見た目(体積)のものを水に浮かべたり、てんびんで比べたりして、重さの違いを知る「密度」について勉強します。比重も密度も概念が難しい分野ですが、キッチンでいろいろなものを水に浮かべて比べると、予測ができます。

小1の息子は「それではアメンボはどうして水に浮くのかな? 比重が関係しているのかな?」と、楽しんで考察をしていました。そんな自由な発想も、理科にとっては大切です。面白さを感じながら勉強しましょう。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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