【こどもの本棚】長倉洋海『学校が大好きアクバルくん』
今回のテーマは「世界の子どもたち」
推薦者 沢田桂さん(帯広市図書館)
授業に輝く瞳 鉛筆手放さず
サッカーのワールドカップが20日から始まります。それに合わせて、世界の子どもたちの暮らしぶりを紹介する本を、沢田さんに教えてもらいました。
アフガニスタンに住む1年生、アクバル君の姿を追いかけた本が「学校が大好きアクバルくん」(長倉洋海著/アリス館)。著者で写真も撮影した長倉洋海さんは釧路市出身の報道写真家です。
アクバル君は山道を通って学校へ行き、きらきらした目で授業を受けています。鉛筆は文字が書けて、問題もすいすい解ける気がする「魔法の道具」だから、手から離しません。勉強するのはダリ語や算数、イスラム教の聖典コーラン。授業中、友達がちょっかいを出してくるのは日本と変わりません。長倉さんが撮影した、子どもたちの楽しそうな姿にほっとします。
「子どもは世界中どこも変わらない。みんなが勉強できる世界になってほしいですね」と沢田さん。5歳から。
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(2022年11月8日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)
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