【こどもの本棚】にしまきかやこ『もしもぼくのせいがのびたら』

今回のテーマは「もしも○○だったら」
推薦者 沢田桂さん(帯広市図書館)

入道雲と背比べ 想像力豊か

昨日より、背が伸びたかな? 「もしもぼくのせいがのびたら」(にしまきかやこ作/こぐま社)のたろうくんは、「せいがのびたら…」と考えます。

階段を2段ずつ上り、1人で電気を消し、お母さんが高い場所に隠したチョコレートを食べます。僕はどんどん大きくなって、天井を突き抜けた―。あらあら、大変! もっと大きくなりたいたろうくん。「想像力が豊かですね」と紹介してくれた沢田さん。

道路も川もひとまたぎ。入道雲と背比べ。負けじと雨を降らせた入道雲も抑え込みます。雨でびしょぬれになった家を乾かそうと、太陽に照ってほしいとお願いしますが、背が高いから「あついよー、あついよー」。

大きくなったら、どんなことをしようかな。沢田さんは「こびとになったら」と考えたことがあるそうです。4歳から。

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「もしものくに」
馬場のぼる作/こぐま社

「たとえば、せかいがゴロゴロだったら」
高畠那生作/講談社

「もしも地球がひとつのリンゴだったら」
デビッド・J.スミス文、スティーブ・アダムス絵、千葉茂樹訳/小峰書店

(2022年11月1日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)

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