連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第44回
#44|数学 お風呂で容量の計算
お風呂が気持ちいい季節ですね。私たちの生活には欠かせないお風呂ですが、「浴槽には何リットルの水が入るのだろう」と疑問に思うお子さんも多いです。
何リットル入るのか、正確には知らない人がほとんど。でも、冬休みの自由研究で「お風呂はペットボトル何本分?」をテーマに、計算した値と実際にやってみた値とを比較した小学生がいました。ペットボトルに水を入れ、それを浴槽に移す作業を続けたのです。
水の体積は1ミリリットル=1立方センチメートルです。お風呂の大きさをセンチの単位で測ってみましょう。縦×横×高さで、何ミリリットルかが計算できます。1リットル=1000ミリリットルなので、1000で割り算すると、何リットルなのかが分かりますね。
たとえば、縦(奥行き)が50センチ、横80センチ、高さ60センチの浴槽だと、(50×80×60)÷1000=240になり、浴槽を満タンにするには240リットルの水が必要になります。
では、お風呂を満タンにするのに、どのくらいの水道料がかかるでしょう。市町村により料金は変わるのですが、例えば1立方メートルにつき210円として…。
え? 難しいですか? 難しいですよね。でも、実はこれ、中学校の数学で出題された実際の定期テストの問題なのです。中学入試や高校入試でも、このような問題は出題されます。
一つ一つ考えていくと分かるのですが、物の長さから体積を出し、体積から金額を出す―といった問題は苦手な子が多いです。
ぜひ、時間のある冬休みに、面倒な計算をお子さんと一緒にやってみてほしいです。こういう問題を解ける子は「昔、家でやってみたことがあるんですよね」と言います。経験は大きな宝物なのです。
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