連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第6回
#6|料理で数字体感 単位や分数 楽しみ吸収
わが家の日曜日の朝食は、ホットケーキが定番。私は娘(6)と息子(4)を誘ってキッチンに立ちます。いい匂いが家じゅうに漂うこの時間は、子どもたちの「数字感覚」を養うタイミングでもあります。
ホットケーキミックスの粉が入った箱や袋には、内容量の重さが書いてありますね。小学3年で学ぶ「g」です。粉に入れる牛乳の単位は「㎖」。こちらは2年で勉強する「かさ」に出てきます。
別の単位でも言い換えてみましょう。例えば「100㎖の牛乳」は「1㎗の」「0.1ℓの」に。覚える必要はありません。慣れるため声に出すのです。
卵1個を混ぜて焼き、出来上がった丸いホットケーキを切り分けるときは、3年で学ぶ分数を使います。「これ、半分こね」と言う代わり「2分の1ね」と声をかけると、子どもは「半分=2分の1」とすぐに覚えます。さらに小さく分けると、4分の1や8分の1のイメージも定着します。
重さやかさ、分数を目で確認しながら手を動かし、じゅうっという音や匂いで焼き時間を計り、最後はおいしく味わう算数。家庭だからできる、五感を使った学習法です。読み書きだけの勉強よりも、知識の吸収が早いことを私自身が実感しています。
来年度から、小中学校の学習指導要領改定案が全面実施されます。改訂前のものから引き継がれるのは、学びで「生きる力」を育てる方針。実はこんなに身近で、簡単なことなんですよ。
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