連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第34回
町の未来のためにできる事 子どもと地域、農園がつなぐ
新年早々、少し大きめの元気な次男を無事に出産することができました。入院中は面会できず、子どもたちは夫や義理の父母たちと頑張って留守番してくれていました。娘は「赤ちゃんの面倒見るから幼稚園お休みする!」と言うほど次男を歓迎してくれました。一層にぎやかになった井澤家です。本年もよろしくお願いいたします。
子どもと暮らしていると、地域の未来やとりまく環境についてよく考えます。長女を生んだ4年前でさえ、同じ年度に生まれた「同級生」の数が町全体でも約60人、校区の小学校では10人前後でした。町の人口約1万2千人に比べて、子どもの数が思ったより少ないと驚きました。
学校から遠い地域に住む子どもたちを安全に通わせるスクールバスが出ていることは大変ありがたいです。一方で、学校と家の往復になってしまい、子どもが近所の人にあいさつし、大人は子どもを見守るという「地域とのつながり」が希薄になりはしないか、地域愛が薄まってしまわないか、との不安もよぎります。
そんな思いもあって、井澤農園では食育の場として敷地を使ってもらったり、農業体験や食育の講師を務めたりして、子どもたちや地域と関わってきました。ふるさと納税返礼品事業者に登録しているのもその一環です。全国の数ある返礼品の中から井澤農園の野菜が選ばれ、栗山町に納税され、町の未来のために使われる財源となり…の三方良しの仕組みだと思っています。
栗山町は大きなマチではないですが、だからこそ一人一人が主役級に輝ける町です。コロナ禍でこの2年は地域や仲間で集まる機会が減り、寂しい気持ちが拭えません。それでも前を向きながらエネルギッシュに町と関わり、私も、子どもたちも愛し続けられる町にしていきたいです。
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