連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第17回

#17|幼いきょうだいの勉強 まず10分間から挑戦

#17|幼いきょうだいの勉強 まず10分間から挑戦

「5歳と2歳の子どもがいます。上の子が勉強しようとすると、下の子がいつも邪魔をして、集中させてあげられません」。年齢は多少違っても、このようなご相談はとても多いです。

そこにはどうしても親の「かわいそう」という思いが働きます。「集中させてあげられなくてかわいそう」「下の子も、のびのびさせられずにかわいそう」。だから「今は上の子の勉強を始めるのは時期尚早ですよね」となる。

でもちょっと待って。そういう中でもどうやって勉強を習慣づけられるかが、実はとても大事なのです。

下の子がちょっかいを出してきても、ほんのちょっとでいいからやってみる。できたら褒めてあげる。下の子には「お兄ちゃん(お姉ちゃん)がやっているから少しだけ、静かに一人で遊んでいてね」と我慢を練習させる。

10分だけ、タイマーをかけて挑戦してみてください。未就学児の集中は10分も続けば十分。年齢を重ねて慣れてくると、2セット、3セットとできるようになるでしょう。

そして大切なのは、ゲーム性を持たせること。わが家ではおやつの時間が算数の時間になります。小さなおやつを用意して、「10個を3人で分けると…」という割り算をして、「余り」も体感させます。

おやつを5個並べて、「まず、3を引いてください」というと、子どもは楽しそうに3個を食べます。こんなふうに「生きた算数」をどんどん取り入れられるのも家庭ならではです。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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