女性服とカフェ、交流の場に 湧別出身・小笠原さん、遠軽に開店

おすすめの商品を手に、「気軽に立ち寄って」とPRする小笠原さん

【遠軽】女性服を販売するセレクトショップ兼カフェ「HOLSOL(ホルソル)」が町大通南1の国道沿いにオープンした。オーナーは、札幌や大阪のアパレル店で働き、Uターンした湧別町出身の小笠原志織さん(31)。今後は地域住民と協力した店内イベントの開催などで町内を盛り上げたい考えで、「誰もが気軽に訪れることのできる居心地の良いお店に」と意気込んでいる。

内装に白を多用した落ち着いた雰囲気の店内には、華やかなワンピースやウール素材のコートなど秋冬用の女性服が並ぶ。小笠原さんがデザインや品質にこだわって選んだ品々だ。かわいらしい犬用の服も取り扱っており、現在は計100点ほどを並べている。

遠軽高卒業後、札幌の服飾専門学校に進学した小笠原さん。その後、札幌のアパレル店に就職したが、最初は慣れない接客業に戸惑いも大きかったという。客との雑談が楽しめるようになると、次第に商品が売れるように。25歳の時、大阪の店舗で店長を任され、「いつかは自分が選んだ服を販売する店を出したい」との思いを強めた。

2022年にインターネット上で「HOLSOL」の営業を始め、今春には東京のショッピングモールに期間限定で出店。リピーター客も増え、対面販売の手応えを感じた小笠原さんは今月4日、地元の遠軽で念願の店舗をオープンした。「地元はトレンドの服を直接見て買える場所が少ない。学生さんや女性たちが喜んでくれたら」という。

店内にはカフェ(14席)も併設。友人と試作を重ねたバナナ入りのスムージーやワッフルなどの軽食も提供している。さらに「ビジネスパーソンが仕事の合間に気軽に立ち寄れるように」との思いからテレワークスペースを設ける予定だ。「今後は地域の方たちと協力し、店内での演奏会や合同販売会などを企画していきたい」と夢を膨らませる。

店名は「休日」「日曜日」を意味する外国語を掛け合わせた小笠原さんオリジナルの造語。「学業や仕事で忙しい毎日を過ごすお客さんが、この店に来た時だけでも休日のように楽しい気持ちで過ごせるように」。町内に新たな彩りが加わった。

不定休。午前11時~午後7時。問い合わせは同店のメールholsol.ms@gmail.comへ。(今井彩乃)

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