ファミサポ利用広がる 豊富町の託児仲介事業「受け入れ態勢充実図る」

豊富町ファミリー・サポート・センターの案内チラシ

【豊富】町が4月に始めた託児仲介の子育て支援事業「町ファミリー・サポート・センター」の利用が広がっている。開始2カ月で予約を含めた仲介件数は10件。託児希望者、仲介件数ともに当初見込みの半分程度にとどまるが、月を追うごとに増えており、町は「受け入れ態勢を充実させたい」と話している。

町民課によると、託児を希望する「おねがい会員」は14人、託児を引き受ける「まかせて会員」は9人、両方に登録している会員は2人。おねがい会員は30、40代の転勤族や酪農関係の主婦が多く、未就学児を預けるケースが大半を占める。当初の見込みでは、おねがい会員は20~30人ほどいるとみられ、担当者は「保育園などで事業を広くPRしたい」と力を込める。

まかせて会員は50、60代の小学校教師や保育士、幼稚園教諭の免許を持っていたり、子育てを終えたりした主婦が多い。救命法などの講習を受け、自宅やおねがい会員宅で乳幼児や児童の世話をしたり、保育園や小学校などに送り迎えする。仲介件数は4月が1件、5月が4件、6月は予約を含め5件。

会員登録は無料で、託児対象は0歳~小学6年生。託児希望は原則3日前までの予約が必要。病児、病後児は預からない。託児料は30分当たり平日(午前7時~午後9時)が500円、土日祝日(同)が550円。保育園から自宅までなどの送迎料は5キロごとに100円が加算される。複数の乳幼児を預ける場合、2人目以降は半額となる。生活保護世帯や町税非課税世帯などは託児料の半額を町が助成する。

町は事業の周知に力を入れ、「まかせて会員」を増やして受け入れ態勢の充実を図る方針だ。担当者は「会員になっていれば安心なので、まずは登録してほしい」と呼びかけている。問い合わせは同センター、電話0162・73・1036へ。(田中雅章)

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