【こどもの本棚】林木林『かめれおんせん』

今回のテーマは「お風呂」
推薦者 山口美優さん(帯広市図書館)

動物が入ると湯の色が変化

山口さんは、4月26日の「日本入浴協会・よい風呂の日」にちなみ、お風呂が題材の絵本を紹介してくれました。

「かめれおんせん」(林木林作、喜湯本のづみ絵/ひさかたチャイルド)=写真=に登場するのは、お湯がいろいろな色や模様に変わる不思議な温泉。山口さんは「色鮮やかで絵も大きく、遠くからでも見やすい。読み聞かせ会にもお薦めです」と話します。

森の中にひっそりと温泉が湧いています。白いウサギが入ると、お湯が白くなりました。続いてやって来たサルの家族が入ると茶色になり、カラスが飛び込むと真っ黒に。さらに、しましまや水玉模様にも変わる温泉の秘密とは。

ウサギは「ちゃぴょん」、カラスは「ぱたたぱちゃっぱん」など、お湯に入る時の音が動物によって異なるのも楽しいですね。山口さんは、「よく見ると、お風呂から上がっていく動物たちの様子も描き込まれていて、読み返すたびに発見がありそうです」と話します。2歳ごろから。

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