連載エッセー「ステキな家をつくろう」
#2|暮らしのイメージ 最優先事項 明確に
1年前、私たち夫婦は自ら設計し、リノベーションした札幌の山の中の家に住み始めました。それまで暮らした借家を出なければならなかったのです。
自宅を造って初めて分かったのは、場所やお金の確保より「暮らしのイメージ」を固めておくことの大切さでした。お客さんとのやりとりにも生きる、貴重な経験になっています。
共働きだったら、掃除などの家事が効率的に進む間取りや家具の配置が最優先でしょう。夫婦共通の趣味が料理なら、充実したキッチンを。子どもとの時間を重視したいなら、ダイニングかリビングを中心に家造りを考えるといった感じ。
具体的に可視化するため、雑誌やインターネット上にある、参考にしたい家、物の画像を保存しておくといい。雰囲気が伝わるなら海外の風景などでも構いません。家族で具体的なイメージを共有できますし、それに沿って好きな家具や雑貨を集め、資金を計画的にためる意欲もわきます。
私は仕事先でも旅行先でも建物を見て回るので、撮りためた画像がたくさんあります。自宅のリノベーションでも、ドアや引き出しの取っ手などのデザインを夫と決める時、本当に役立ちました。お客さんにも建材の質感や素材感を伝えやすく、重宝しています。
住まいを新たにする経験は、何度もできることではありません。追い詰められ、投げやりになるのはもったいない。家族みんなで完成の過程を楽しみましょう。
この記事に関連するタグ
What’s New
- ライフスタイル
- ALL
Editor's pick up
Ranking
- すべて
- ライフスタイル
2024
5/20
MON
Area
道央
小樽・ニセコ・積丹