【こどもの本棚】いりやまさとし『パンダ かぞえたいそう』

今回のテーマは「体操しよう」
推薦者 伊藤麻衣子さん(士幌町したしみ図書館)

なりきって動きながら数字も覚えられる

寒くなってきたので、体を動かしましょう! 伊藤さんが楽しい体操の本を紹介してくれました。「パンダ かぞえたいそう」(いりやまさとし作/講談社)は、1から10まで順番に、いろいろなものになりきる体操です。

1は、ほっぺに両手を当てて「まるくてあまーい いちごのたいそう」。2は、その両手をバタバタさせて「にわとりのたいそう」。そして、3は大きな荷物を肩に担いで…なんでしょう? 何になりきるか予測できない数字もあって、ページをめくりながら楽しめます。

幼児向けに見えますが「小学校の読み聞かせでも盛り上がりました」と伊藤さん。最後は「おまん『じゅう』」で丸くなり、お座りして「おしまい!」。

よく見ると、なりきるものの個数もその数字になっていて、体を動かしながら自然と数字も覚えられそうです。

パンダたいそうシリーズは他にも「友達」「なりきり」「親子」などがありますが、家でも場所を取らずにできるのが「かぞえたいそう」。ふわっとしたかわいらしい質感の絵にほっとして、心も体も温まります。0歳から。

こちらもおすすめ

「へんてこたいそう」
新井洋行作/小峰書店

「たいそうするよ」
高畠純作/光村教育図書

「ぺんぎんたいそう」
斎藤槙作/福音館書店

(2022年11月15日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)

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