園児ら、縦横無尽に“壁登り” トマム保育所に「ウォール」完成

カラフルなクライミングウォールにしがみつく園児たち

カラフルなクライミングウォールにしがみつく園児たち

【占冠】今週で改修工事が終わるトマム保育所に木製のクライミングウォールが設けられた。園児の保護者のクライマーや造形作家らが制作。13日には園児らが、真新しいクライミングウォールに登った。

トマム保育所では、老朽化対策と1歳児・0歳児の預かり可能な施設を設けるための改修工事を行っている。トマム地区では改修工事に向け、保護者によるワークショップを5回開催。昨年4月に開所した新しい占冠保育所のクライミングウォールが好評なことなどを受け、「トマム保育所にもクライミングウォールを」という声が上がっていた。

高さ1メートル82センチ、幅90センチの板6枚を半円状に並べ裏側に鉄筋を使って組み立てた。表には140個のホールド(突起)を備え付けてある。板には村内トマムの造形作家矢野友希さんが、トマムの動物たちのカラフルなイラストを施した。

ホールドは村内のクライミング講師で木工作家の長谷川勘太郎さんが製作。子どもたちの小さい手で掴みやすく、キノコや顔の形などポップなデザインだ。主に道産のナラやニレなど硬い広葉樹を使い、滑る塗料は塗らない木製のホールドにこだわってきた。「このホールドなら、子どもたちが遊びながら木に触る経験ができる。保育所に適したクライミングウォールになった」と完成を喜ぶ。

この日は2歳以上の園児らが招かれた。長谷川さんから安全な登り方を教わって登り「楽しい」「顔の形のホールドだけ使って登ってみる」と満面の笑みで縦横無尽に動き回っていた。同保育所は18日にリニューアルオープンする。(宮木友美子)

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