釧路・鳥取西小5児玉君 トランペット部門満点で全国最高賞

愛用のトランペットを吹く児玉隼人君。「将来はプロとして活躍したい」

【釧路】東京で7日に開かれた日本クラシック音楽コンクール全国大会(日本クラシック音楽協会主催)のトランペット部門で、釧路・鳥取西小5年の児玉隼人君(11)が成人を含む他の出場者を抑え、最高賞のグランプリを獲得した。審査員から満点の評価を得て手にした栄冠。コロナ禍をばねに練習を重ねたという児玉君は「将来はプロとして活躍したい」とさらなる高みを目指している。

コンクールはピアノやフルートなど全20部門ごとに開催。トランペット部門には地区大会を突破した32人が年代別の計七つの部に分かれ腕を競った。

小学校高学年の部に出場した児玉君はヘーネの「スラブ幻想曲」を情感たっぷりに吹き上げた。採点では審査員5人全員から満点の90点を得て高学年の部で優勝。さらに一般の部を含む他の年代でも同様の得点者はなく、グランプリも受賞した。同協会によると、トランペット部門で全審査員から満点の評価を得た出場者は、成人も含めて過去にいないという。

父隆也さん(44)がプロのチューバ奏者、母理恵さん(42)もトロンボーン奏者の音楽一家。5歳で管楽器のコルネットを、小学3年からトランペットを始めた。毎日練習を欠かさず、コロナ禍で外出が難しい今年はインターネットを活用し、海外で活躍する有名奏者の映像を参考にしたり、動画配信を通じてレッスンを受けたりしたという。

隆也さんは「逆境だからこそできた練習や工夫が生きた」。児玉君はグランプリを「跳びはねて喜んだ」と言い、プロのトランペット奏者を目指し、今後も努力を続けるという。

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