保育施設入所基準、釧路市が見直しへ 多子世帯支援強化

釧路市は23年度から、保育施設の入所基準を3年ぶりに見直す。兄弟姉妹と同じ保育園に入所しやすくなるなど、多子世帯への支援を強化する。

市内認可保育施設の入所手続きは、保護者の就労時間や家庭状況に応じて世帯ごとに点数を定め、空き枠に対して希望者が定員を超えた場合、点数が高い順に入所者を決めている。

見直し案では、兄弟姉妹と同じ園を希望する場合の加点を、従来の5点から100点へ大幅に引き上げる。2歳以下対象の地域型保育施設の卒園児の場合の加点も、10点から50点に増やす。また、多様な働き方に対応するため、自宅内と自宅外の就労者に設けていた点数の差を撤廃。保護者が夜間に就労している場合の減点も廃止する。

見直し案は子ども・子育て会議の審議を経て、パブリックコメントを実施し、年内に正式決定する。市は「多様な働き方に対応し、多くの子を産み育てやすい環境の整備に努めたい」としている。(長谷川史子)

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