小樽公園に4遊具エリア 市が再整備案 屋根付き、水遊び場など

小樽公園再整備案のイメージ図。白抜き数字は遊具の配置例(小樽市提供)

小樽市は2026年8月供用開始予定の小樽公園(花園5)再整備案をまとめた。コンセプトは「親子連れで遊べる小樽の特性を生かした公園」。小学校低学年以下の子供をターゲットに「雨の日でも遊べるエリア」「斜面で遊べるエリア」など遊び方に応じた四つの遊具エリアを設ける。新年度予算案に実施設計費など1500万円を計上、25年3月下旬にも着工する。

総事業費は最大10億3千万円。遊具スペースは新たに約3千平方メートル広げて約7千平方メートルとする。主に小学校低学年向けは2エリア。「雨の日でも遊べるエリア」は、雨をしのげる屋根付きのトランポリンを設置する。「斜面で遊べるエリア」は、高低差10メートルほどの坂を生かして夏は芝滑り、冬はソリ滑りができるようにする考え。アスレチックの遊具も置く。

6歳以下の未就学児向け「親子で遊べるエリア」には、乳幼児が寝転がったり、ハイハイしたりしながら親子で楽しめる遊具を置く。「水遊びできるエリア」は未就学児から小学校低学年までが対象で、水深2~3センチほど水をためて遊べるようにする。

遊具スペース隣接地には、50台分の駐車場を新設する。園内にはキッチンカーが営業できるようなスペースも確保する。

市は整備案策定にあたり、昨年11月の1カ月、市内の小学3年以下の児童と保護者計5890人に、整備してほしい施設についてインターネットによるアンケートを実施。1397人から回答があり、「雨の日でも遊べる遊び場」が最多だった。市はさらに3月末までに市内の児童にアンケートを行い、結果を踏まえて設置する遊具を決める。

小樽市は年約2千人のペースで人口減少が進んでおり、親子が住みやすい環境づくりは重要な人口対策の一つ。市建設部の松浦裕仁部長は「子どもたちが何度も遊びに行きたいと思える公園を整備したい」と話している。

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