比布で初の認定こども園 保育園移転し25年春開設 幼稚園機能も併設

認定こども園が開設される中央ふれあい広場。町による再整備が進む

認定こども園が開設される中央ふれあい広場。町による再整備が進む

【比布】社会福祉法人大悲会が運営する「くるみ保育園」(町中町2)は2025年4月、西町4の公園「中央ふれあい広場」内に移転し、町内初となる認定こども園を開設する。保育所に加えて幼稚園の機能を持つことで、親の就労の有無に関係なく3~5歳児も利用が可能になる。

新たに設置する認定こども園は、町が再整備事業に取り組む「中央ふれあい広場」内の一画に建てられる。木造平屋建て、床面積は旧園舎とほぼ同じ980平方メートルで、受け入れ定員は70人。総工費は5億3千万円。町が子育て支援の一環として総工費の9割を負担する。園舎は今年12月までに完成する予定。

大悲会では、施設の老朽化などのための移転に合わせ、認定こども園の開設を決めた。

幼稚園の機能も持つことから、就学前に必要な教育支援も行う。町内唯一の小中学校にあたる義務教育学校、比布中央学校の児童らと交流会を開くなど連携を強めるほか、園児の保護者の相談業務にも力を入れるという。大悲会の中野芳宣理事長は「町や町の教育機関と連携して密度の高い子育てができるようにしたい」と話す。

一方、町も、敷地内に認定こども園ができる中央ふれあい広場の再整備に取り組む。同広場は、老朽化で遊具の撤去が相次いでいた。再整備で、ドーム形跳躍器具「ふわふわドーム」や、滑り台、雲てい遊具を備えた複合遊具を設置。椅子やあずまやも設け、子どもから高齢者まで利用できる公園を目指す。総事業費は2億円ほど。

村中一徳町長は「資材価格高騰の影響で事業費が想定よりも2割高になった」とした上で「公園や認定こども園の整備で子育て環境の改善や移住定住対策にもつながる。町内外の幅広い世代に使ってもらえるようにしたい」と話している。(山中悠介)

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