クッキー販売し起業家教育 洞爺湖町「ミトンピザ」、登別で子どもプロジェクト

ミトンピザのキッチンカーで、クッキーとホットレモネードを販売する子どもたち

【洞爺湖、室蘭、登別】子育て中の母親の支援活動に取り組むピザ店「ミトンピザ」(洞爺湖町洞爺湖温泉)が、子ども向け起業家教育の一環で、独自の販売プロジェクトを始めた。1月10日には室蘭市内の小学生と幼稚園児計4人が、レシピを考案した特製の大型クッキーとホットレモネードを登別市内で販売。13日にも室蘭市内で商品を売る計画だ。

起業家教育は4年間の予定で、ミトンピザの徳正(とくしょう)あきな店長が「子どもたち自身に生きていく力を身に付けてほしい」と企画した。

今回のプロジェクトには、いずれも室蘭市在住の松原聡絢(そうじゅん)さん(小1)と聡朋(そうほう)さん(幼稚園年長)、吉山珠生(たまえ)さん(小2)と允二(じょうじ)さん(小1)の両きょうだいが参加した。4人はピザをイメージした大型クッキーや、無農薬レモンを使ったレモネードの販売を計画。昨年12月から会議を3回重ね、レシピ作りや試作のほか、宣伝や販売の方法などを話し合い、作業を進めてきた。

10日は登別市の「ネットワーク」(富岸町)が運営する花苗販売所の駐車場に止めたキッチンカーで、直径10センチと15センチのクッキー2種類(300、400円)と、ホットレモネード(500円)を売り出した。

午前10時から2時間で計約20人の客が訪れた。4人とも初めての接客に満足な表情を浮かべ、允二さんは「皆で仲良く販売できて良かった」。聡朋さんは「お客さんの笑顔がうれしかった」と話していた。

徳正さんは「子どもたちが考える社会的な課題に向け、解決策を探る活動にも挑戦したい。ママさんたちが一緒に参加できる体験活動の展開も考えたい」と話している。(梶山征広)

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