ばん馬、触れてなでて「温かい」 おびひろ動物園の新施設に2頭
【帯広】帯広市のおびひろ動物園は12月2日、ばん馬を飼育展示する「馬ふれあい舎」を開設した。来園者は、動物園に仲間入りした2頭の鼻先や胸をなでながら、十勝の開拓を支えた馬の歴史に思いをはせた。
導入された馬は、いたずら好きな性格で黒っぽい毛色のムホウマツゴロウ(6歳)と、落ち着きのある鹿毛のトラシゲ(9歳)。いずれも去勢の雄で、帯広のばんえい競馬で9月まで競走馬として活躍した。
2頭は獣舎や獣舎前の放牧場で過ごし、1日1回、来園者と触れ合う時間帯も設けるという。
2日は獣舎内のベンチや柵を製作した帯広工業高の生徒や馬のオーナーらがテープカット。訪れた親子連れらは間近で見るばん馬の迫力に「大きい」と驚いていた。馬をなでた帯広市啓北小5年の草間翔介さん(11)は「柔らかくて温かい」とにっこり。
冬季営業は来年2月25日までの土日祝日で、時間は午前11時~午後2時。年末年始は閉園する。(高橋澄恵)
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