苫小牧の元教諭・草場さん、11月5日カフェ開店 有機・無添加のランチ提供 料理教室も

親子に食の大切さを伝えようと、有機栽培や無添加にこだわったカフェを開業する草場さん

苫小牧市内で親子向けの交流イベントを企画している元小学校教諭の草場道子さん(35)が11月5日、食育の場にもなるカフェを市豊川町でオープンする。有機栽培・無添加にこだわるランチを提供し、料理教室も計画。自身も1歳から9歳までの息子4人を育てる母親で「親子に食の大切さを伝える場所にしたい」と思いを新たにする。

「食の大切さ伝えたい」

親子の交流活動を始めたのは、三男の育児休業中だった2020年1月。「教室では教えられない社会勉強の場をつくりたい」との思いで、母親団体「FUNSTEPS(ファンステップス)」をつくり、田植えや運動教室、音楽鑑賞会といった企画を行ってきた。

中でも力を入れるのが食育だ。これまで多くの母親から食の悩みを聞いてきた。「ご飯を食べてくれない」「ついお菓子を与えてしまう」―。体をつくる食の大切さを知ってもらおうと、親と子それぞれに料理教室を開き、成長に必要な栄養を伝えてきた。「食事は家庭での絶好の教育機会。毎日3回、悩むのはもったいない」と考えるからだ。

地域で教育に関わり続けたいとの思いが強まり今年5月、小学校教諭を退職。7月に団体を個人事業化し、8月には市豊川町のフリースペースで月1回の子ども食堂も始めた。

さらなる挑戦として、5日に生花店「お月さまのたね」内に開業するカフェの名前は「cafe FUNSTEPS」。旬の有機野菜や無添加調味料を使った9種の小鉢とスープのランチ(1320円)や、米粉のスイーツなどを出す。体に優しい食事を楽しんでもらいつつ、料理教室の会場としても活用する構想だ。

教員時代から多くの親子と関わる中で、子育ては親だけでなく地域で担うべきだと考えてきた。「カフェを拠点に、地域ぐるみで子どもを見守る仕掛けをつくりたい」と夢を描く。

カフェは平日午前11時半~午後3時半で、ランチメニューは午後2時まで。(木村みなみ)

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