豊富町の「おもちゃ図書館」開設5年、広がる輪 延べ1万2000人来場 10月22日、記念のハロウィーンクイズラリー開催

親子連れでにぎわう豊富町のおもちゃ図書館

親子連れでにぎわう豊富町のおもちゃ図書館

【豊富】NPO法人「ミラココ」(下山絵衣子代表)が町内東1の10の活動拠点で運営する「おもちゃ図書館」が、今月で開設5年目を迎えた。延べ約1万2千人が訪れており、下山代表は「予想以上の利用者で、世代を超えて気軽に足を運べる親子の交流の場になっている」と話す。22日には記念の催しを予定する。

ミラココのおもちゃ図書館は、宗谷管内では稚内に次いで2番目に開設された。2019年10月から町定住支援センターで月1回開催。20年4月から町役場横にある木造2階建てのNPO法人の活動拠点の2階に移った。新型コロナ禍で不定期開催が続いたが、22年4月以降は原則毎週火、水、木曜と第1、3土曜、第2、4日曜の午前10時~午後5時に開いている。

利用者からは「自宅にないおもちゃがたくさんあり、何回来ても楽しい」「保護者同士の交流の場にもなる」と好評で、今年9月末までに町内外の親子連れや豊富温泉の湯治客を中心に延べ約1万2千人が利用した。8割がリピーターで、夏休みなど多い日は80人ほどが訪れたという。

同館は、下山代表が「障害のある子もない子も楽しく遊べる場を豊富に作りたい」と開設。40~60代の主婦や看護師、保育士の免許を持つ会員5人が交代で運営する。乳児から大人まで楽しめる積み木やカードゲーム、絵本をはじめ、滑り台やトランポリンなど大小のおもちゃが300点以上並ぶ。全て無料で借りられる。おもちゃは同館加盟の認定NPO法人「おもちゃの図書館全国連絡会」と町民から寄贈された。

同館は記念として現在、絵本またはぬいぐるみのいずれかを先着各50人にプレゼントしている。22日は記念の催しとして、近所の商店を巡ってお菓子などがもらえるハロウィーンクイズラリーを予定する。下山代表は「子どもたちが安心して遊ぶことができるよう、建物のバリアフリー化も考えたい」と話す。問い合わせはミラココ、電話090-8895-2351へ。(田中雅章)

おもちゃ図書館

障害のある子が家に閉じこもらず、おもちゃで遊べる場を作ろうと、60年ほど前にスウェーデンで始まったボランティア活動。日本では国連の国際障害者年(1981年)を機に、全国各地に設置が広がった。

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