白老駅北観光インフォメーションセンター 遊具に歓声 交流広場

子どもたちが夢中になって遊ぶ屋外遊具「ふわふわドーム」

2020年のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が町内のポロト湖畔で開業するのにあわせ、観光客を呼び込もうと白老町がJR白老駅北側の観光商業ゾーンとして整備し、同年4月に開業した。愛称は「ポロトミンタラ」。アイヌ語で「ポロトの広場」という意味だ。

木造平屋建ての内部には、観光案内所や無料Wi-Fi(ワイファイ)が使える休憩スペース、コインロッカー、トイレなどを完備。町内にない道の駅の機能も果たし、観光客だけでなく町民の憩いの場にもなっている。

土産店には白老牛ハンバーグや虎杖浜たらこといった地元産品や、地域の刺しゅうサークルが作ったアイヌ刺しゅう雑貨など、約550品が並ぶ。中でも人気の商品は、町内の老舗和菓子屋、若草本舗の「しらおいポロト草だんご」(35個入り、510円)。よもぎを練り込んだ一口大の団子にこしあんを乗せたもので、ポロトミンタラと町内の一部店舗でしか買えない。

センターの建物に隣接する屋外遊具「ふわふわドーム」は、子どもが夢中になる人気スポットだ。全長13メートルのウレタン製で、空気で膨らませた高さ1.7メートルと1.1メートルの二つの山があり、跳びはねて遊べる。

苫小牧市から訪れた小学生、武田琉(るい)さん(8)は「楽しかった。もう少し遊びたい」と夢中になっていた。母親の天佳(そらか)さん(25)は「過去5回くらい来ているが、1時間以上遊ぶときもある」という。

センターは町内でイベントを開く際の会場としても利用されており、施設を指定管理する白老観光協会の前田真利事務局次長は「観光客がウポポイに来たついでに寄るだけでなく、町民と交流する場として楽しんでもらいたい」と話す。(斎藤雅史)

※「ポロトミンタラ」の「ラ」は小さい字。

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